Oracle, The World's Largest Enterprise Software Company

Oracleは1月27日(米国時間)、「Moving to a Plugin-Free Web (Java Platform Group, Product Management blog)」において、JDK 9からはJavaのWebブラウザプラグインの提供を廃止する計画だと伝えた。将来的に公開されるJava SEリリースにおいてOracle JDKおよびOracle JREにはWebブラウザプラグインに関する技術を同梱しないとしている。OracleはJava Appletsなど同技術を利用している開発者に対してJava Web Startなどプラグインに依存しない技術への移行などの検討を薦めている。

Webブラウザベンダーは2015年末にはすでにJavaプラグインが利用している基幹技術の採用停止または近いうちに同技術のサポートを停止することを発表している。Javaに限らずFlash PlayerやSilverlightなどのプラグインがこうした技術を利用しているが、Webブラウザベンダーはセキュリティ上の懸念からこの技術の廃止を決定している。

これまでHTMLやJavaScript、CSSで提供できる機能には限界があり、こうした技術を補う目的でプラグインが活用されてきた。しかし、HTML5/JavaScript/CSS3の技術や関連するAPIの充実でプラグインの必要性が低下。さらにプラグインにおいて繰り返しセキュリティ脆弱性が発見される状況が続いたことでその利用を停止する動きか加速していた。今回、OracleがJDK 9でのJavaプラグインの提供廃止を発表したことで、この流れがさらに加速するものと見られる。