Jリーグのキャラ、どのチームがかっこいい?

以前は野球チームのマスコットについてアンケートを採りましたが、サッカーもファンとチームの繋がりが強い印象があります。ファンをサポーターと言うのも、そうした関係性の現れと言えますね。

さて、この絆をより強める働きをしているのがチームのマスコットキャラクターたちです。その愛らしさからサポーターになる人もいるというデザインを、海外の方はどう見ておられるのでしょう今回は、。日本在住の外国人20名に「Jリーグのマスコットキャラクター、どのチームが『かっこいい』と思いますか?」と質問してみました。

■FC東京の東京ドロンパ。(ロシア/20代前半/女性)
■東京ドロンパ(FC東京)。(スペイン/30代後半/男性)
■ガンバ大阪(アメリカ/20代後半/男性)
■ガンバ大阪(マレーシア/30代前半/男性)

日本に住んでいて、サッカーのファンになったのであれば、やはり地元のごひいきチームができやすいもの。今回のアンケートではさまざまな地域のチーム名が上がりました。

そこで、まずはJ1チームかつ2票ずつ挙がったものからご紹介します。まずFC東京の「東京ドロンパ」は、港区麻布狸穴町生まれの狸。東京タワー近くに住み「知らぬ間にパッと現れ、ドロンといなくなる」ことからその名前がついたそう。ユニフォームやフラッグと同じ赤&青の髪や目周り、尻尾のカラーリングがおしゃれです。

もうひとつは、ガンバ大阪の「GAMBA BOY」。デザイナーは松下進氏で、チーム名の由来となった「脚」を強調し、闘志溢れるサッカー男子を表しています。Jリーグチームのキャラクター中でも、動物ではなく人間をモチーフにしているのは珍しいですね。クラブカラーの青をベースにエネルギーの黄をアクセントにしたカラーリングも快活な印象で、「かっこいいキャラ」と聞いた時に人気が集まるのもうなずけます。

■川崎フロンターレ(フィリピン/40代前半/女性)
■名古屋グランパス(韓国/40代後半/男性)
■ヴィッセル神戸(チュニジア/40代後半/男性)

J1のほ乳類マスコットあれこれ。川崎フロンターレの「ふろん太」はイルカがモチーフです。「先進技術を生み出す賢さ、臨海都市の海」をシンボル化し、スピード感や親しみやすさを表現したユニフォーム。水色のトップスと黒のパンツでスパイクはプーマだそうです。

名古屋グランパスは、シャチの「グランパス」くん。Jリーグ内では珍しい、クラブカラーを身につけていないマスコットです。ぷっくりしたおなかと短めの足が愛らしく、他チームのサポーターにもファンが多いと言われています。ヴィッセル神戸は、神戸になじみ深い牛をモチーフにした「モーヴィ」。港町を感じさせる帽子(バイキング風?)にクラブカラーのエンジ色マフラーがポイントです。

■アルビレックス新潟(ペルー/30代前半/男性)
■ベガルタ仙台(台湾/40代前半/男性)

J1の鳥類マスコット。アルビレックス新潟は「アルビくん」。新潟に多くやってくる白鳥をモチーフに、やさしさやかわいらしさ、また王の象徴である冠をつけた姿で力強さを示しています。オレンジと水色のユニフォームが目を惹きますね。

ベガルタ仙台の「ベガッ太」は、ギリシャ神話で「勝利をもたらす」といわれる鷲をイメージ。イエローのユニフォームが、ふさふさした茶色の毛皮によく映えます。

■ザスパ草津です。(タイ/30代後半/女性)
■ヴィヴィくん(V・ファーレン長崎)。(イギリス/20代前半/女性)

J2の伝説や架空の生き物をモチーフにしたマスコット群。ザスパ草津の「湯友(ゆうと)」は、草津温泉の「熱の湯」から誕生した獅子です。草津町にある前口諏訪神社の獅子舞が由来だそうで赤ら顔も納得。青い髪に黄色のハチマキがポイントです。

V・ファーレン長崎の「ヴィヴィくん」は、イラストレーター白桃あおい氏がデザイン。県獣の九州シカ、県鳥のオシドリ、クラブ名の「V」を組み合わせた生き物で、くるくるとした目がどちらかというと愛らしいイメージですね。

■ジェフィ(ジェフユナイテッド千葉)。(ブラジル/20代後半/男性)
■大宮アルディージャ(オーストラリア/40代前半/男性)
■大分トリニータ(トルコ/30代前半/女性)

ジェフユナイテッド千葉の「ジェフィ」は秋田犬。スピード感や躍動感と親しみを込めたデザインで、ベージュの毛並みに黄色と緑のユニフォームがシンプルながら心なごむ雰囲気。弟のユニティ、みなちゃんと並ぶ様子もほほえましいです。

大宮アルディージャの「アルディ」は、さいたま市のマスコット的存在のリスがモチーフ。いたずらっ子そうな表情が往年の動物アニメを思い出させて心がなごみます。一方、大分トリニータの「ニータン」はカメ。一歩一歩確実に前へと進む精神を表しています。亀の甲羅と青いサッカーボールが融合したようなデザインが面白いですね。

■いいえ。ぜんぜん思わない。(アルゼンチン/30代前半/男性)
■思わない。(イスラエル/30代後半/女性)
■詳しくないので、なんとも言えないです。(中国/20代後半/女性)
■サッカーを見ないのでわかりません。(ドイツ/40代前半/女性)
■見ていないのでわかりません。(ベトナム/30代前半/女性)
■興味がないのでマスコットを見たことがない。(スウェーデン/40代後半/女性)

野球に比べると、スポーツ自体を見たことがない方は女性に多いようです。過去に行ったゆるキャラ関連のアンケート(「大人気の「ゆるキャラ」たち、どれがお好み?」)では皆さん好評価だっただけに、実際にマスコットたちをご覧になった時の反応が気になります。

J1からJ2まで幅広いマスコットの名前が挙がった今回。モチーフとしては動物が多い印象でした。そう考えると人間のGAMBA BOY、獅子の湯友などはかなり珍しい部類に入るのだな~と改めて感じるなど、調査したことで筆者としても発見が多いアンケートでした。