NHK Eテレの子供番組『おかあさんといっしょ』人気コーナー「ぬいぐるみ人形劇」の新キャラクター発表会見が28日、東京・渋谷の同局で行われ、ユニークな仲間たちがお披露目された。

「ガラピコぷ~」に登場するムームー、ガラピコ、チョロミー(左から)

1959年に同番組が開始した翌年から初代「ブーフーウー」がはじまり、その後、長きにわたって子供たちに親しまれているぬいぐるみ人形劇。これまで、12タイトルが放送されており、4月から13代目「ガラピコぷ~」がスタートする。同作は、大きなホシノキが見守る惑星「しずく星」を舞台に、キュートなハリケーンウサギ・チョロミー、ひよこのハートを持つオオカミ・ムームー、おしゃべりな探査ロボット・ガラピコの3人が、お互いの心を結んでゆく友情物語。

会見には、ひやまたつみ(キャラクターデザイン)、山中隆次郎(原案・脚本)、古屋光昭(NHK制作局青少年・教育番組部 チーフ・プロデューサー)、廣岡篤哉(NHKエデュケーショナル こども幼児部 部長)も出席し、同作について紹介した。

古屋光昭チーフプロデューサー

過去に宇宙設定の物語はあったそうだが、廣岡は「主要キャラクターでロボットがメインを張るのは、長い歴史の中で初めて」だという。「世界が国際化、多様化する中で、新しい異文化との出会いを面白い形で描いていけたら」と説明すると、古屋も「これまでも人形劇で子供たちに伝えてきたのは、異文化や他者の存在を知るということ。ロボットはそのことをより強調してわかりやすくするための存在」と補足した。

タイトルは、ガラピコが興奮したときに煙を出すときの擬音"プー"と、なんとなく考えた英語タイトル『ガラピコ& ハッピーピープル(ピーポー)』が由来と気恥ずかしそうな廣岡だが、ネーミングは100近い案の中から組み合わせるなどして、決めるそうで、中には安易なものもあるとか。山中は、ガラピコについても「"ガラケー"から引っ張ってきた感じ。詳しくはわからない」と打ち明け、頭をかいた。新ぬいぐるみ人形劇「ガラピコぷ~」は4月4日より放送スタート。