さくらインターネットは1月28日、Webコンテンツを国内向けに高速かつ安定的に配信するという「コンテンツ配信サービス」を提供開始した。月額料金はデータ転送料とストレージ使用料で構成し、いずれも1GB単位の従量課金。

コンテンツ配信サービスの概念図

新サービスでは、Webサイトの他、オンライン・ゲームや大容量アプリケーション、動画、広告、画像の配信といった大量のアクセスやトラフィックが集中するコンテンツの配信に適するとしている。

同社のバックボーン・ネットワークに直結したコンテンツ配信システムを利用しており、予測外の突発的なアクセス集中によるWebサイトの表示速度の低下や、サーバ・ダウンを防ぐことができるという。

また、同社が用意するストレージにファイルをアップロードすることで配信が可能となるため、新規の設備投資が不要とのこと。初期投資や運用コストを抑えつつ、さらに使用した分に応じて課金する安価な従量課金の料金体系で利用可能としている。

配信可能なコンテンツはHTML/JPEG/PNG/MOV/WMVなどの静的コンテンツであり、対応プロトコルはHTTP及びHTTPS。ユーザーの独自ドメイン及びSSLサーバー証明書の利用も可能だ。配信コンテンツをファイルとして保存するストレージの容量は1GB~数100TBであり、アップロード方法はFTP/SCP/rsyncなどに対応する。

コンテンツに一定時間のみアクセス可能なURLを発行する「ワンタイムURL機能」を備え、不正・不要なアクセスを可能な限り防止できるとしている。また、「ダウンロード速度制御機能」により、適切な速度での配信が可能という。

特定のリクエストがあった場合に指定したヘッダを付与する「ダウンロードヘッダ付与機能」を装備、httpリクエスト・ヘッダ内に条件を設定して適切なコンテンツ配信が可能であり、レスポンス・ヘッダにも特定の文字列を付与できるとのこと。

この他、API/コントロール・パネルのどちらからでもキャッシュを削除可能な「キャッシュパージ機能」や、ストリーミング再生などで利用可能でありファイルを途中からダウンロードできる「Range Request」を備える。