ビー・エム・ダブリューは26日、「3シリーズ セダン」「2シリーズ アクティブ ツアラー」のプラグインハイブリッド車(PHV)を2車種同時に発表した。都内で製品発表記者会見も行われ、新型「330e」「225xe アクティブ ツアラー」が公開された。

BMWの新たなプラグイン・ハイブリッド・モデル、新型「330e」(写真左)と新型「225xe アクティブ ツアラー」(同右)

BMWグループは「持続可能なモビリティの実現」を経営方針に、走行性能とエネルギーの両立をめざした技術戦略「エフィシェント・ダイナミクス」を展開。電動化技術「eDrive」を搭載した「i3」「i8」を2013年に発表し、昨年はBMWコア・ブランド初のプラグイン・ハイブリッド・モデル「X5 xDrive40e」も発表した。今回発表の新型「330e」「225xe アクティブ ツアラー」を皮切りに、「エフィシェント・ダイナミクス」戦略の重要な柱となるプラグイン・ハイブリッド・モデル攻勢を開始するという。

記者会見にはビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏、同社プロダクト・マーケティング・マネジャーの岡田裕治氏が登壇。「BMWのプラグイン・ハイブリッド・モデルは、お客様に我慢を強いてエコを実現するのではなく、これまでと変わらない運転する喜びに加え、環境問題に対応する喜びも実現してくれると考えます。新型『330e』『225xe アクティブ ツアラー』が加わることで、プラグイン・ハイブリッド・モデルは日本市場で最多の4モデルとなります」と岡田氏は述べた。

製品発表記者会見にビー・エム・ダブリュー代表取締役社長、ペーター・クロンシュナーブル氏も出席。自ら充電の実演も行った。2車種ともに約3時間で満充電となる

新型「330e」は、「3シリーズ」のスポーティなキャラクターと電動化技術「eDrive」を組み合わせ、卓越した運動性能と高い環境性能を実現。新世代の直列4気筒エンジンと高出力電気モーターを搭載し、パワーと加速性能を向上させた上で、約40kmのゼロ・エミッション走行を可能としている。「330e」「330e Sport」「330e Luxury」「330e M Sport」のモデルラインナップで、価格は554万~599万円(税込)。プレミアム・セダンで唯一という500万円台の戦略的価格設定も特徴となる。

新型「225xe アクティブ ツアラー」は、ダイナミックなスタイリングとスポーティな運動性能、MPVモデルのような広い室内空間、高い機能性・快適性を融合した「2シリーズ アクティブ ツアラー」のマルチなキャラクターに「eDrive」を組み合わせ、プレミアム・コンパクト・セグメントで広々とした室内空間を備える唯一のプラグイン・ハイブリッド・モデルに。「225xe アクティブ ツアラー Luxury」「225xe アクティブ ツアラー M Sport」のラインナップで、価格は488万~509万円(税込)となる。

今回発表された2車種はともに今年3月から納車予定。岡田氏はこれらの価格設定に関して、「BMWにとって最量販の価格帯が500万円台。ここにプラグイン・ハイブリッド・モデルを投入することで、より多くのお客様に乗っていただくとともに、CO2排出量の総量の低減も図っていきたい。『持続可能なモビリティの実現』のため、非常に重要なことと考えています」と述べた。今後もプラグイン・ハイブリッド・モデルを拡充し、年内に「7シリーズ」のプラグイン・ハイブリッド・モデルも導入予定とのことだ。