モデルで女優の玉城ティナ(18)が、女優・山本美月の主演で、『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子が対決する様を映し出す映画『貞子vs伽椰子』(6月公開)に出演することが25日、発表された。玉城は、本作でホラー映画に初挑戦する。

映画『貞子vs伽椰子』で高木鈴花を演じている玉城ティナ

ジャパニーズホラーの2大アイコンとしてジャンルを確立し、けん引してきた貞子と伽椰子が対決する本作。『リング』シリーズのKADOKAWAと『呪怨』シリーズのNBCユニバーサル・エンターテイメントが映画会社の枠を超えてタッグを組み、2015年のエイプリルフールにネタとして話題を呼んだ恐怖の競演が実現する。メガホンを取るのは、現在公開中の4DX映画『ボクソール★ライドショー』を手がけた白石晃士監督。本作も、『ボクソール★ライドショー』と同様、4DX上映が決定している。

貞子と伽椰子の対決で重要な役割を担う女子高生・高木鈴花役を演じる玉城。親の仕事の関係から、入ったら呪われて死ぬと噂されている謎の廃墟の向かいの家に越して来た鈴花は、その廃墟に潜む伽椰子の呪いの標的にされる。玉城はそんな鈴花を「年齢やシチュエーションだけではなく、性格も自分と重なるところがあります」と説明し、「特に怖がりなところはそっくり」と断言。「怯えたり、叫んだりするシーンをリアルに表現できていれば」と等身大の姿で役に挑んだことを明かしている。

また、「貞子と伽椰子という、誰もが知っている代表的なホラーキャラクターと共演することができて光栄」と感慨深げだが、"共演"は貞子や伽椰子だけではない。「モデルの大先輩である山本美月さんとも共演できて、大変うれしく思っています」と歓喜。そんな山本との撮影は、「一緒に叫びすぎて、2人とも過呼吸っぽくなったりして」と笑みを浮かべつつ、「とても刺激的で楽しい現場でした」と振り返った。

白石監督は、玉城を抜てきした理由について、「目が大きくて印象的なので、ホラーの演技がスクリーン映えする顔立ちだと直感」したからだと伝える。モデルとしての仕事での表情から、「凛としていてクールな印象」を持っていたが、実際に現場で会ってたところ「クールというよりは控えめで繊細な子だったので、元々イメージしていた鈴花というキャラクターにピッタリでした」と満足気。続けて、「現場ではとにかく真面目に誠実に一生懸命頑張ってくれて、その成果は映像にも表れていると思います。完成を期待していてください」とアピールした。

玉城は1997年10月8日、沖縄県生まれ。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、2012年1月よりファッション誌『ViVi』(講談社)の専属モデルとなり、写真投稿型SNS・インスタグラムのフォロワー数は69万人を超えるなど、同世代の女性を中心に支持を集めている。女優としては、地元・沖縄を舞台にした映画『天の茶助』(15年)でデビューを果たした。

(C)2016「貞子vs伽椰子」製作委員会