ドラフトで井口和朋、移籍で米野智人が入団! 北海道日本ハムファイターズ道産子勢増殖中!!


      週刊野球太郎
    


 かつては巨人ファンがほとんど、といわれた北海道の地で、今や完全に“道民球団”として認知されている北海道日本ハムファイターズ。地元色をさらに深める思惑があるのか、ファイターズは1人また1人と、道産子選手を増殖している。


◎スターへの登竜門「Fの星」を受賞

 2012年ドラフト3位で入団した鍵谷陽平は、道南の七飯町出身。北海高校在学中には甲子園に出場し、中央大学を経てファイターズに入団した。

 2013年4月のオリックス戦で早くもプロ入り初勝利を挙げた。この勝利によって、初の道産子勝利投手が誕生し、地元メディアでは話題となった。意外にもファイターズが北海道に移転して10年目のことで、それまでは1人もいなかったのである。

 プロ3年間で99試合に登板し、8勝6敗1セーブ22ホールド。その実力もさることながら、甘いルックスに女性ファンも多く、ファン投票で選ばれる「Fの星2015」で見事1位を獲得した。

 同賞は理容組合北海道日本ハム後援会が毎年実施している企画で、1位になると北海道内約3000店の理容店にヘアメイクされたポスターが飾られる。初代モデルは陽岱鋼、過去には杉谷拳士らが選ばれており、人気、実力ともに認められた選手が表彰されている。


◎子連れルーキー・瀬川隼郎

 2014年には札幌出身の瀬川隼郎がドラフト5位で入団した。北海高校では1年の秋からエースとして活躍。卒業後はクラブチームの室蘭シャークスでプレーを続けた。

 社会人で10年プレーし、ファイターズ指名時は28歳だった瀬川は、子連れルーキーとしても話題になった。地元・札幌ドームに楽天を迎え入れた開幕シリーズ、第3戦目でプロ入り初登板を果たした。いわゆる「道産子苦労人」がマウンドに上がると、札幌ドームのファンから大きな拍手と声援の声が挙がったことは記憶に新しい。


◎井口-米野のバッテリーは見られるか?

 そして2016年、新たにファイターズ戦士となった道産子が2人いる。

 1人は米野智人だ。北照高校出身で、1999年ドラフト3位でヤクルトに入団。一時、古田敦也後の正捕手候補として期待されるも、なかなか芽が出ず、2010年のシーズン中に西武へトレードで移籍。その後は、むしろ打撃が期待され、ファルケンボーグ(元ソフトバンクほか)から満塁弾を打ったこともあったが、それだけ。米野は昨年末で戦力外通告を受けた。

 しかし米野の新天地は、生まれ育った北海道に決定。2012年以降、捕手としての出場がない米野だが、捕手兼任2軍バッテリーコーチ補佐として、日本ハムに入団することになった。昨年まで内・外野を守っていたこともあり、コーチとしての身分もあるものの、米野にはユーティリティープレーヤーとしての活躍を期待しているという。

 また正確には道産子ではないものの、東京農業大学北海道オホーツク出身の井口和朋は、昨秋のドラフト会議において3位で日本ハムから指名を受けた。全日本大学野球選手権大会で力投した右腕が、札幌ドームの舞台に立つことを、ファンは心待ちにしている。

 ソフトバンクは九州、楽天は東北と、選手構成をみると地元出身者割合が多く、地元ファンも「オラがまちのスター」の活躍を期待している感がある。北海道に根付いたファイターズも、これから地元選手がどんどん増え、道産子ファンを喜ばせてくれるだろう。鍵谷や瀬川はもちろん、新加入した米野や井口の活躍を期待する北海道のファンは多いはずだ。


文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。ライター、イベント関連など、スポーツ関連の仕事を精力的にこなしている。北海道生まれなのに、ホークスファン歴約40年。99年ダイエー初Vを福岡ドームで観戦するなど、全国を飛び回りながら、1軍2軍問わずプロ野球を追いかけている。


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