ブラザー販売は20日、ドキュメントスキャナ「JUSTIO」シリーズの新製品として、スキャンスピードが向上した「ADS-3600W」と「ADS-2800W」を発表した。2月下旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は前者が78,000円前後、後者が56,000円前後。

ADS-3600W

ADS-3600W

「ADS-3600W」は、スキャンスピードが従来モデルより約2倍向上したA4ドキュメントスキャナ。約50枚/分(A4モノクロ300dpiの場合)での高速スキャンが可能で、搬送方式として新たに「リバースローラ方式」を採用。原稿を1枚ずつ確実に分離して、薄い紙から厚い紙まで安定した原稿搬送を可能としている。

操作パネルにはタッチ対応の3.7型液晶を搭載。使用頻度の高い機能をホーム画面に設定しておくと、スキャンまでの手順を減らせる。また、スキャン設定を「お気に入り登録」してワンタッチでスキャンを開始する「直接スタート機能」を使うと、スキャン設定を繰り返さずに連続スキャンが行える。

操作パネルと使用イメージ

NFCにも対応。本体にNFC対応の社員証などを登録しておけば、かざすことでお気に入り設定を呼び出してスキャンが可能。使用可能な機能の権限をユーザーごとに設定し、その切り替えをNFC対応カードなどで行うこともできる。スキャンしたドキュメントをクラウドにPCレスで直接アップロードする機能も搭載。

NFC機能のイメージ

スキャン用ソフトとして「Control Center」を利用するほか、電子書籍作成ソフト「ABBYY FineReader v.11 Professional Edition」、PDF作成ソフト「ABBYY PDF Transformer Plus」、文書管理ソフト「PaperPort 14 SE」、名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー4」などが付属する。

そのほか主な仕様は、読み取り方式がADFの両面同時読み取り(Dual CIS)、光学解像度が最大600×600dpi、カラー階調が入力30bit、出力24bit、グレースケールが256階調。対応原稿用紙は普通紙 / 再生紙 / はがき / 名刺 / プラスチックカード。用紙サイズは幅が51~215.9mm、長さが51~355.6mmに対応。A4サイズより大きな原稿は、付属のキャリアシートを使ってスキャンする。

ADFへの原稿搭載枚数は最大50枚で、インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 3.0を装備。本体サイズはW306×D258×H350mm、重量は4.55kg。

ADS-2800W

ADS-2800W

「ADS-2800W」は、従来機種「ADS-2500W」の後継機にあたるモデル。約30枚/分(A4モノクロ300dpiの場合)での高速スキャンに対応する。基本機能は「ADS-3600W」に準ずるが、NFC機能は搭載していない。電子書籍作成ソフトは「ABBYY FineReader Sprint v.12」になる。

インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 2.0。本体サイズはW306×D258×H250mm、重量は4.55kg。