デジタルガレージの子会社で、決済事業を手がけるイーコンテクストとベリトランスは、 2015年1月1日から同年12月31日までに取り扱った決済額の総額が対前年比19.7%増の1兆686億円となり、初めて1兆円を超えたと発表した。

同時期の総取扱件数は、前年同期比20.8%増の2億2931万件で年間2億件の大台に乗ったという。

総取扱高の伸びは、国内のEコマース市場の予測成長率である年間14%増を超え、背景には、イーコンテクストとベリトランスがDGグループのカカクコムのサービス「食べログ」と連携した飲食店向けのスマートフォンを使った対面決済など新規市場の開拓に力をいれてきたことや、不動産や葬儀、自動車運転免許といった特定市場に向けた決済サービスを積極展開してきたことなどが挙げられるという。

また、個人間売買(フリーマーケット)サービスの浸透などにより成長が著しい個人間のEコマース取引において、購入者の決済のみならず出品者への支払い決済の提供を始めたことも、成長をけん引したという。

このほかにも、訪日観光客や日本のEコマースサイトに海外からアクセスするユーザーによる、いわゆるインバウンド需要の増加に連動し決済の取扱が増えたことも成長の追い風となったという。

デジタルガレージグループでは、今後も決済事業の拡大を続けるべく、FinTech領域における投資や、投資先の技術を活用した新事業の立ち上げを積極的に行っていく予定で、ビットコインを支える基盤技術であるブロックチェーンの応用に強みのあるスタートアップ企業への投資、ブロックチェーンを使ったサービスにおけるクレジットカード会社や銀行との協業なども検討しているという。