プロ野球から社会人へ。野球を諦められない男たち

 


      週刊野球太郎
    

 おかえりなさい、サブマリン───。2016年、アマチュア球界における大きなトピックスに、元ロッテで昨季までアメリカ独立リーグでプレーしていた渡辺俊介の「社会人野球復帰」がある。2000年まで2年間所属した古巣・新日鐵住金かずさマジック(当時は新日鐵君津)で、コーチ兼投手として都市対抗での優勝を目指すという。

 渡辺俊介以外にも、このオフは「プロ野球から社会人野球へ」という動きが例年になく多い。渡辺同様、「プロでの経験をアマチュア球界に還元したい、恩返ししたい」という者もいれば、「ここでプレーを見直し、もう一度プロへ」と雪辱に燃える者、「とにかく野球にかかわっていたい」という切実な思いなど、動機はさまざまだ。

 2016年から社会人野球に活躍の場を移す選手たちを、年齢順に見ていこう。


◎中山慎也(33歳)
オリックス→JR東海


城西大からJR東海に進み、2006年にオリックスに入団。プロ通算10年間で178試合18勝32敗1セーブ。2015年限りで戦力外通告。昨年12月1日付けで古巣であるJR東海に正社員として入社し、引き続き社会人野球でプレーを続ける。

◎細山田武史(29歳)
ソフトバンク→トヨタ自動車


早稲田大から2008年ドラフト4位で横浜に入団。2013年に戦力外通告を受けるも、翌年からソフトバンクへ(※育成契約)。2015年には捕手陣の相次ぐ故障もあって支配下登録され、即1軍出場を果たす。この年、12試合でプレーしたものの2度目の戦力外通告。2016年からはトヨタ自動車でプレーを続ける。

◎玉置隆(29歳)
阪神→新日鐵住金鹿島


市和歌山商高から2004年ドラフト9巡目で阪神に入団。1軍では通算20試合に登板し、通算0勝0敗ながら通算防御率は1.95と決して打ち込まれたわけではなかった。


2015年は2試合に登板するも戦力外通告。2016年からは新日鐵住金鹿島でプレーを続ける。

◎赤堀大智(28歳)
DeNA→セガサミー


立正大からセガサミーを経て、2012年ドラフト4位で横浜に入団。プロ3年間で通算6試合出場、打率.125、0本塁打。2105年シーズンは1試合のみの出場でオフに戦力外通告を受けた。2016年からは4年ぶりに古巣であるセガサミーに復帰し、プレーを続ける。

◎矢地健人(1月15日で28歳)
ロッテ→新日鐵住金東海REX


高岡法科大から2009年の育成ドラフト1位で中日へ。入団後、オープン戦で結果を残し、開幕直後に支配下登録された。2014年限りで戦力外通告。翌2015年はロッテと契約し、1軍でも10試合に登板したものの、2年連続での戦力外通告を受けた。2016年からは新日鐵住金東海REXでプレーを続ける。

◎加賀美希昇(27歳)
DeNA→JR西日本


法政大から2010年ドラフト2位で横浜に入団。プロ通算24試合で5勝10敗、防御率4.32。2015年は1軍登板機会のないまま、シーズン限りで戦力外通告を受けた。2016年からはJR西日本でプレーを続ける。

◎中村恵吾(26歳)
ソフトバンク(育成)→シンセリティー


神奈川大からBCリーグ・富山を経て、2015年にソフトバンクに入団(※育成契約)。支配下登録も叶わず、わずか1年のプロ野球生活となった。2016年からは今春創部予定の社会人野球チーム、シンセリティーに所属する予定。

◎藤澤拓斗(25歳)
中日→JR西日本


柳ヶ浦高から西濃運輸を経て、2013年ドラフト6位で中日に入団。プロ生活2年間で1軍出場はないまま、2015年限りで戦力外通告。2016年からはJR西日本でプレーを続ける。

◎日高亮(25歳)
ソフトバンク→九州三菱自動車


日本文理大付高から2008年ドラフト4位でヤクルトに入団。その後、2014年7月に、新垣渚・山中浩史との交換トレードで、川島慶三とともにソフトバンクへ移籍。2015年限りで戦力外通告を受けた。通算7年で86試合5勝3敗、防御率4.19の成績だった。2016年からは九州三菱自動車でプレーを続ける。

◎勧野甲輝(23歳)
ソフトバンク(育成)→九州三菱自動車


PL学園高から2010年ドラフト5位で楽天に入団。2013年に戦力外通告を受け、翌年からはソフトバンクへ。2015年オフ、自身2度目の戦力外通告を受け、2016年からは九州三菱自動車でプレーを続ける。

◎佐藤正尭(19歳)
日本ハム→履正社学園


愛知啓成高から入団テストを経て、2014年のドラフト9位で日本ハムに入団。ところが、1軍出場はないまま、わずか1年で戦力外通告を受けた。2016年からは社会人野球・履正社学園(履正社ベースボールクラブ)に所属する予定。


 野球から離れられない、諦めない男たちの必死な生き様は、アマチュア球界の底上げにもつながるはずだ。また、社会人野球以外にも、独立リーグでプレーを続ける北方悠誠(ソフトバンク→BC・群馬)や中後悠平(ロッテ→BC・武蔵)などもいる。彼らの未来に、幸多からんことを。


文=オグマナオト(おぐま・なおと)

本記事は「週刊野球太郎」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

Windows 10ミニTips 第121回 OneDriveの同期を一時停止する
[00:00 9/30] パソコン
ブラッド・ピット、映画試写会への参加断念「今、家庭の問題に焦点を…」
[23:49 9/29] エンタメ
東尾理子、夫・石田純一の出馬騒動への不満爆発!?「話が下手なのに」
[23:37 9/29] エンタメ
きくち正太がおとなの週末に登場、イブニングで島耕作の上司・中沢喜一の読切も
[23:17 9/29] ホビー
劇場版『マジェスティックプリンス』、サブタイトル決定! 新ビジュアル公開
[23:00 9/29] ホビー