暗号化したままビッグデータ解析 情報通信研究機構が新技術開発

 

暗号化したままデータを分類できる解析技術を開発した、と14日情報通信研究機構が発表した。個人情報などの機微な情報を安全に効率よく分類することが可能になる、と期待されている。

大量のデータを解析して価値ある情報を引き出し、新しいサービスなどをつくり出すビッグデータが、内外の関心を集めている。この際、データに含まれるプライバシー情報の漏れを防ぐ対策が不可欠となり、暗号化したまま簡単に解析できる技術開発が待たれている。

情報通信研究機構は、既に100年以上もの長期間、安全にデータを扱うことを可能とする準同型(じゅんどうけい)暗号技術を開発している。この技術を用いてデータをあらかじめ暗号化しておき、膨大なデータからコンピュータを用いた分析により有用な情報を引き出すデータマイニングが、理論的には可能だ。しかし、膨大な時間を要するため、現実的には大量のデータを処理することは困難だった。

今回開発された方法は、データ分類に用いられているロジスティック回帰分析と呼ばれる手法に含まれる複雑な関数を単純な式に置き換え、これと準同型暗号技術を結びつけることで、短い時間での動作を可能にした。次にロジスティック回帰分析に含まれる計算をデータ加工処理と集計処理の二つに分割し、データ加工をあらかじめデータ提供者側で行うことでさらに動作時間の短縮化を実現している。サーバー上で1億件のデータを30分以内で分析可能という。

例えば、世界中の被験者から収集した医療データを、プライバシーを保護したまま解析し、新たな診断方法や治療法を早期かつ効率的に発見することなどが可能になる、と同機構のセキュリティ基盤研究室は言っている。

科学技術・学術政策研究所が昨年6月に公表した「科学技術予測調査」は、この先30年ほどの将来を展望する科学技術分野として初めて「サービス化社会」を取り上げた。この中で「さまざまな個人の行動情報や環境情報が収集され、連結されてビッグデータとして分析され、新しい知識を構成していく」サービス社会が内包するリスクとして、「個人情報保護や、サービス介入による行動操作という観点において科学技術が正しく運用されない場合の倫理的リスク」を挙げている。

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