博報堂エネルギーマーケティング推進室はこのほど、第6回「電力小売自由化生活者調査」結果を発表した。それによると、2016年4月の電力自由化後に「電力会社を変えてみたい」と答えた人は7割に上った。

電力会社の変更時期、47.1%が「最初に変えた人の様子を見て変える」

電力小売自由化後に電力会社を変更したいかどうか尋ねたところ、「電気代が今と一緒でも変えてみたい」は3.8%、「電気代が安くなるのであれば変えてみたい」は66.5%で、計70.3%が「変えてみたい」と回答した。

電力会社の変更時期については、「最初に変えた人の様子を見て変える」が47.1%で最も多く、次いで「多くの人が変えるようになってきてから変える」が35.4%、「自由化後すぐに変える」が17.5%となった。

男女別にみると、「自由化後すぐに変える」と答えた割合は男性では22.3%となった一方、女性は12.0%にとどまった。博報堂は「男性の方が電力小売自由化への認知・理解が高いことから、より早い時期での変更を考えているのではないか」と分析している。

電力会社の変更時期(%):変更意向ありベース(出典:博報堂Webサイト)

電力会社選択時に重要視することは、「料金の安さ」が圧倒的に多く83.3%。以下、「料金メニューや契約手続きのわかりやすさ」が45.7%、「安心安全なイメージの企業であること」が45.0%と続いた。

電力自由化で選択可能になるメニューの中で最も人気が高かったのは、「長期契約割引」で63.3%。次いで「ポイントサービスとの提携」が55.0%、「電気とガスや水道のセット販売による割引」が53.0%となった。

調査時期は2015年11月、有効回答は20~60代の個人1,000人。