Microsoft Edge

Microsoftは1月13日(米国時間)、「ChakraCore GitHub repository is now open|Microsoft Edge Dev Blog」において、Microsoft EdgeのJavaScriptエンジンであるChakraの主要コンポーネント「ChakraCore」をオープンソース・ソフトウェアとして公開したと伝えた。ソースコードは「Microsoft/ChakraCore|GitHub」において、MITライセンスの下で公開されている。

公開されたChakraCoreはMicrosoft EdgeのJavaScriptエンジンの主要コードで、Microsoft EdgeやHTML/CSS/JSを使用するWindowsアプリケーションで活用されているものと同等の位置づけとなっている。x86/x64のみならずARMにおいても動作するJITコンパイラ(Just-in-time)を持っているほか、メモリを効率よく使用するためのガベージコレクタ機能も持っている。JavaScript Runtime APIも提供しており、アプリケーションに組み込んで利用しやすい構造とされている。

Microsoftは「Microsoft/ChakraCore|GitHub」を通じてコミュニティから提供されるコミットなども取り込む姿勢を見せており、オープンソース化することで多くの開発者がChakraCoreの開発に関与することを望んでいると見られる。Google ChromeのJavaScriptエンジンであるV8はChrome以外にもJavaScriptエンジンとして活用されている。MicrosoftはChakraCoreをオープンソースとして提供することで、ChakraCoreがV8のようにより多くのシーンで使われることを狙っているようだ。