第一生命保険はこのほど、2016年の新成人が子どもの頃に行った「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果を元に、子ども達の「将来の夢」の変化について分析し、その結果を発表した。

今の未就学児~小学生は「サッカー選手」が1位

同社では、2015年7~9月にかけて、全国の未就学児及び小学生(1~6年生)1,000人を対象に「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査を実施した。男の子の1位は6年連続で「サッカー選手」、2位は「野球選手」、3位は「警察官・刑事」だった。「電車・バス・車の運転士」が2年連続で上昇し、初の4位にランクインしている。

また2016年の新成人が3歳~12歳当時に該当する1998年、2002年、2004年、2007年にも、「大人になったらなりたいもの」調査を行っていた(※)。その当時のアンケート結果と、2015年のアンケート結果を比較したところ、男の子の人気職業1位はサッカー選手をおさえ、「野球選手」「学者・博士」「大工さん」だった。

「大人になったらなりたいもの」男の子の推移

女の子の「なりたい職業」不動の1位は「食べ物屋さん」

女の子の1位は「パティシエ」「ケーキ屋さん」をはじめとする「食べ物屋さん」が19年連続でトップだった。2位は「保育園・幼稚園の先生」、3位は「看護師さん」。デザイナー、洋服店などの「お店屋さん」、「飼育係、ペット屋さん、調教師」など動物にまつわる職業もトップ10内に入っている。

女の子の人気職業の推移を見ると、1位の「食べ物屋さん」の人気は変わらず、「パティシエ」人気も底堅いという。一方、1998年には4位だった人気職業「お花屋さん」の人気は低下の傾向にある。若い世代で「花を買う」機会が減少していることや、ネットやゲームの普及なども相まって、外で花と触れ合う機会も減少していることが要因でないかと同社では分析している。

「大人になったらなりたいもの」女の子の推移

※調査結果は、毎年全国の未就学児および小学生を対象に実施したもので、2016年新成人となる学年のみを対象としたものとは異なる