医師の3割が「今年の医療界は悪い年になる」と回答 - 診療報酬改定などで

 

医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」は8日、「日本医療界にとっての2016年」に関するアンケート結果を発表した。調査期間は1月1日~3日、対象は医師2,372名。

生き残り競争が激しくなる?

厚生労働省は2015年末、2016年度の診療報酬改定を発表。診察料や入院料などの診療報酬本体は0.49%引き上げられるが、薬価は1.22%、材料価格は0.11%引き下げとなる。

このような状況を踏まえ、「日本医療界にとって2016年はどのような年になるか」を尋ねたところ、「良くも悪くもない年になる」という回答が55.1%、「悪い年になる」が28.3%、「良い年になる」が16.7%となった。

「日本医療界にとって2016年はどのような年になるか」

「かなり良い年になる」と回答した理由では「再生医療の発展により」(30代、呼吸器内科)、「精神科基礎研究の発展に期待」(20代、精神科)、「昨年はあまり良い年ではなかったので、期待を込めて」(50代、整形外科・スポーツ医学)という声があがった。

「程々に良い年になる」という人からは「再生医療がどんどん臨床応用されることを期待しています」(30代、消化器内科)、「医師の技術料は少し評価された」(50代、消化器外科)、「無駄な医療は年々減っていくと期待している」(40代、腎臓内科・透析)、「勤務先の環境が変化し、医療業務が改善されます」(50代、消化器外科)などだった。

最も人数の多かった「良くも悪くもない年になる」という人からは、「診療報酬改定次第だと思います」(50代、総合診療)、「診療報酬改定は勤務医の現場まではほとんど影響がなさそうです」(40代、呼吸器外科)、「医療界・医学界においては、新しい取り組みへの評価が行われていくので、よい報告に向かうと思います。医療経営においては2025年に向けて、病院の立ち位置をはっきりさせられるため、より厳しくなるかと思います」(50代、放射線科)、「診療報酬改定、専門医制度など締め付けが厳しくなると思いますが、全体としては持続可能な医療制度の構築に向かうものとは思います」(50代、その他)という声が寄せられた。

「希望の持てるニュースを聞かない」という人も

「程々に悪い年になる」という理由では「診療報酬改定で医療界は厳しい年になるでしょう。経営効率を考えないと生き残れないでしょう」(50代、呼吸器内科)、「専門医制度の改変が続くなど、あまり希望の持てるニュースを聞かないので」(30代、一般内科)、「成田と東北に新しく医科大学ができて医師過剰時代に突入する元年」(50代、代謝・内分泌科)、「基本的に医療業界へは風当たりは厳しいですから」(40代、精神科)など。

「かなり悪い年になる」という人では「へき地ではいいことはありません。専門医制度でも若手はきません」(40代、一般内科)、「これからは厳しい。そもそもベッドが多すぎて医者が足りなかったのが、ベッドは減って医者は増える。将来は不安」(40代、一般外科)。「診療報酬本体はプラス改定という言葉に誤魔化されてはいけないと思います。悪い年になると私は思います」(50代、整形外科・スポーツ医学)という声があがった。

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