3年間の集大成で日本一へ…藤枝順心・主将黒﨑「経験を結果として出す」

 

勝ち上がった藤枝順心、主将の黒﨑優香(8番) [写真]=吉田孝光

 大商学園高校(関西第1代表/大阪)と藤枝順心高校(東海第1代表/静岡)の強豪校が対戦した準決勝は、3-1で藤枝順心が勝利を収め、決勝進出を決めた。

 近年は毎年のように優勝候補に挙げられながらも、9年間日本一から遠のいている藤枝順心だが、ついに2回目の日本一に王手をかけた。

 しかしながら、準決勝を終えた藤枝順心のMF黒﨑優香キャプテンは、少しだけ不満がある様子だった。

「自分たちのサッカーができない時間が長かった。トーナメント戦なので、先に取る1点は確かに大事ですけど」

 ドリブルを織り交ぜた細かいパスサッカーがチームの代名詞となっている藤枝順心だが、この日は少し違っていた。今回の準決勝から80分ハーフではなく90分ハーフとなり、ノエビアスタジアム神戸という大きな会場へと移って環境が変わった。そして、大商学園の勢いのある守備に長い時間苦しめられた。結果、藤枝順心は自らのスタイルであるパスサッカーができず、前に急ぐ回数が増えてしまった。

「そういう中で蹴ってしまうのが、今のチームの状況。苦しい時だからこそ、自分たちのパスサッカーで崩していくべきだったかもしれない」

 中学年代、福岡県のニューウェーブ北九州レディースでプレーしていた黒﨑は、パスサッカーを実践するために、静岡県の藤枝順心に進学することを選んだ。1、2年の彼女は、FWに近いポジションでプレーし、チームを勝利に導く貴重な得点も挙げてきた。しかし、「自分の希望としては前のポジションだけど、チーム事情で後ろのポジションを任されていて」と今はチームのために自分ができることをピッチ上で表現してきた。

 だがこの日、藤枝順心のセンターバックの位置で試合の行方を見ながら、いつもとは少し違うチームを、結局最後まで本来のチームに戻すことはできなかった。

「1年の時は準優勝、2年の時はベスト4と経験させてもらってきているから、その経験を結果として出すためにプレーしないといけない」

 当然、日本一への気持ちは、年々高まっている。

 最後に、今大会初得点を記録したセットプレーについて聞かれると、「そうですね。次の決勝も狙っていきますよ」と、大人びた表情でわずかに微笑みながら応えた。

 それが、記者に対するリップサービスなのか、はたまた本音なのか。それは筆者には分からなかったが、黒﨑は3年間の集大成を、残りの90分で表現するつもりだ。

文=馬見新拓郎


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