モルテンは1月7日、患者の体圧と体動を計測できる臨床用マットレス「レイオス」を1月12日に発売すると発表した。

臨床用マットレス「レイオス」

同社は2010年10月から東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 真田研究室と共同研究を実施しており「レイオス」は同研究の成果が形となった初めての製品となる。

同製品は全身サイズのセンサを搭載し、患者の身体にかかる圧力と、体位変換や寝返りといった体動の状態をリアルタイムに可視化することができる。また、計測した患者の全身の体圧と体動の変化をもとに、マットレスの状態をコントロールする。同製品は一般医療機器に分類され、主に集中治療室での使用が想定されている。

体圧計測時のモニター。患者の全身の体圧データを計測し、色に置き換え、リアルタイムに表示する。

体動変化の時系列グラフ。患者の体位変換や寝返りといった左右の動き、上半身の上下の動きなどの体動変化を記録し、24 時間の時系列のグラフで表示する。

患者の状況に合わせた最適な体位変換を自動で行う。初めに「ひざ上げ」で下肢を安定させ、次に「上体上げ」で身体を傾けていくことで、やさしい体位変換を実現。また、機器による体位変換のため、精度と再現性の高い体位変換を行うことができる。

モルテンは「医療・介護・福祉の現場でケアに関わる全ての人が『より良い状態(Wellbeing)』となるよう、今後も画期的な新製品を創造し伝達してまいります。」とコメントしている。