オーネットはこのほど、「新成人の恋愛・結婚意識調査」の結果を発表した。調査は2015年12月、2016年1月に成人式を迎える全国の独身男女600名(男女各300名)を対象に行われた。

新成人の結婚願望率、74.3%

「結婚したい新成人の割合・子供が欲しいかどうか」

調査ではまず、新成人の結婚観について探るため、「結婚の意向があるか」聞いたところ、「結婚したい」と回答した人は74.3%。さらに、69.0%が「結婚したら子供がほしい」と回答した。

「結婚したい理由・結婚したくない理由」

続いて、結婚したい理由について尋ねたところ、男女ともに「好きな人と一緒にいたい」「子供が欲しい」「家族がいると幸せだと思う」「親を安心させたい」が4位までを占めた。男女で差が見られたのは5位の項目で、男性は「自立したい」、女性は「経済的、精神的に安定したい」という結果に。男性は結婚して家族を持つことによって一人前になれると考え、女性は出産や育児を見すえて、結婚によって安定を手に入れたいという気持ちが読み取れた。

また、結婚したくない理由についても聞いたところ、男女ともに「自分の時間がなくなりそう」がトップに。次いで「結婚するメリットがわからない」が続き、家族や好きな人と一緒にいられる楽しさ、子供が生まれる喜び、さらには経済的・精神的な安定や落ち着き、そういった結婚するメリットに懐疑的な様子がうかがえる結果となった。

新成人26.2%に恋人アリ!

「交際相手がいる新成人の割合」

次に、新成人の恋愛の現状について調べたところ、26.2%が「交際相手がいる」と回答。2009年の26.9%以降、年によって増減はありつつも、ほぼ横ばいで推移しており、2011年を底に微増傾向にあることがわかった。

「今の交際相手と知り合ったきっかけ」

交際相手がいるという新成人を対象に、出会ったきっかけについて教えてもらったところ、やはり新成人のほとんどが学生だけあって、男女ともに「学内(大学・専門学校)の知り合い」が1位に。また、「中学・高校時代の同級生(男性2位、女性3位)」も合わせると、新成人の恋愛カップルのほぼ半数が、学校で出会って交際をはじめているという結果となった。

学校以外の回答では男女で違いが見られ、「学外(サークル・趣味など)」で知り合ったという男性が18.0%だったのに対し、女性はわずか5.2%。対して、女性は「アルバイト先・仕事先」が21.9%で2位につけたが、男性は14.8%で4位だった。

告白はやっぱり「男性から」が主流

「どちらから告白したのか」

新成人の恋愛においては、学校が大きな出会いの場であることがわかったが、では、告白はどちらからしたのだろうか。聞いたところ、「自分から告白した」という男性は62.3%、女性は14.6%と、やはり「告白は男性から!」が今でも多数派であることがわかった。しかしながら、「相手から告白された」という男性は26.2%にのぼり、女性からの告白も意外とあることがわかった。

デート代は、男性が全て払うべき…ではない!?

「新成人の恋愛観」

最後に、恋愛に関して複数の質問を用意し、それぞれの質問に対して「はい」と回答した割合をまとめた結果、やはり多くの新成人が「交際相手をつくるには積極的な活動が必要(64.8%)」と考えていることがわかった。しかしそうはできない自分も自覚しており、半数以上が「今の自分は交際に積極的でない(55.3%)」、さらにそもそも「自分は恋愛に対する感度が低い」と感じている人は48.2%にのぼった。

興味深いのはデートの費用に対する回答。一般には、デートの費用は男性が持つべきといわれることも多いが、「男性が全て払うべき」と答えた女性はなんと7.7%! また「男性がやや多めに」と答えた女性も半数以下(44.0%)だった。女性の方が男性よりもフェア意識が高く、恋愛や交際に対してコストパフォーマンスが悪いといわれるのは、案外、男性の思いこみであることが伺い知れる結果となった。