DJIは1月4日(米国時間)、開発者コンテスト「2016 DJI Developer Challenge」の開催と、iOSおよびAndroid向けの新たなバージョンのソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。

2016 DJI Developer Challenge

2016 DJI Developer Challenge

2016年度のコンテストは、フォード・モーターと国連開発計画と共同で開催する。優勝者には賞金10万ドルが贈呈される。

今年の課題は、災害時の捜索と救助に関するミッションにフォーカスしたもの。参加者は、移動中の車両から自律的にドローンを離陸させ、生存者のいる場所のデータを収集し、災害地から車両まで情報を配信。再び、離陸した場所へ自動的に着陸することができるアプリケーションの構築が求められている。

第2ラウンドに進めるのは15チームで、これらのチームには、DJIのフラッグシップSDK空撮プラットフォームのMatrice100とMatriceに装着するZenmuse X3カメラが提供される。各チームは、最終まで進捗レポートを報告する。

決勝に進めるのは10チームで、最終審査では、参加者は独自のアプリケーションを使い、移動中のフォードのF-150ピックアップトラックからドローンを離陸させ、データの収集、配信、そして着陸までの捜索・救助プロセスをシミュレーションする。

DJI SDK 3.0 Suite

2016年度のDJI Developer Challengeの開催に伴い、DJIは、iOSおよびAndroid向けの新たなソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。Mobile SDK 3.0は、Phantom 3シリーズ、Inspire 1 Pro、Matrice 100、Zenmuse X3/X5カメラ、そしてOsmoなどDJIの最新空撮プラットフォームをサポートしている。

また、Mobile SDK 3.0はカメラ、ジンバル、飛行状況システム、インテリジェント・フライト・ミッション、およびフライト・コントロール・データなどの搭載システムをさらに強固にコントロールするという。

Mobile SDK 3.0は、2016年1月9日にリリースを予定している。