H&Mの採用から学ぶ、ミレニアル世代を採用するための採用戦略

 

H&Mの採用から学ぶ、ミレニアル世代を採用するための採用戦略

スウェーデン発のファストファッションブランドH&M。アメリカ国内では、すでにある363店舗にくわえ、2015年中に少なくとも61店舗の開店が予定されています。急成長に合わせより多くの従業員が必要なH&Mでは、2015年の5月からミレニアル世代(1980年代~2000年代生まれ)をターゲットにした採用キャンペーンを始めました。生まれた時からデジタル機器やインターネットが普及した世の中で育ち、デジタルネイティブとも呼ばれるミレニアル世代。彼らは、転職市場のコアターゲットとしても注目されている世代です。

ミレニアル世代にむけた採用キャンペーンとは、どのようなものなのでしょうか。H&MのPlace of Possibleキャンペーンについてご紹介しましょう。

Place of Possible採用キャンペーンとは

H&Mのアメリカ国内採用キャンペーンPlace of Possibleは、専用WEBサイトのほか、商店街やショッピングセンターでのビルボードや広告の掲示、そして店内のディスプレイに、求人メッセージが入ったポスターを使うといった方法で展開されています。また国内の大学を特製のキャンピングカーで訪問し、新卒やインターンの採用につなげるイベント活動も。このキャンペーンは、主にセールスアドバイザーと呼ばれる、パートタイムまたはフルタイム販売員の雇用を目的としています。

H&M北アメリカ地区の社長ダニエル・クレ氏によれば、現在の主な求人は販売員ですが、その後のキャリアアップも期待できるといいます。実際にクレ氏のH&Mでのキャリアも店舗からスタートしました。Business Insiderの取材には、クレ氏が一緒に働いている重役の3分の1が店舗出身であるとも語っています。H&Mは、幅広くミレニアル世代を雇用し、そこから将来有望な人材を育てることを考えているのです。

ミレニアル世代を動かし、採用に繋げるキャンペーン戦略

H&Mが採用したいミレニアル世代の特性とは、どのようなものでしょうか? アメリカのニュース番組USA Todayは、過去の研究に基づくミレニアル世代の3つの特性をあげています。
1. 自由を重視する(例:休暇が取りやすい、勤務時間が変えられる)
2. 社会に対する責任感が強い(例:環境問題、経済問題に興味がある)
3. 経済的に充足することを選ぶ(例:給与が高い、長期のキャリアプランがある)
Place of Possibleキャンペーンは、この3つの特性に訴えかけるような工夫がされています。たとえばビルボードには「5週間の休暇も可能です。」とか「環境に優しいおしゃれを作り出すことも可能です。」といった、ダイレクトなメッセージが書かれています。USA Todayによれば、ほかの広告にも、従業員の自由、病欠や休暇の取りやすさをアピールする言葉が使われています。
さらに、WEBサイトの中でH&M従業員が自由に仕事や社内での体験を語る動画では、台本はなく、個人の生の声が伝えられています。動画のなかで、従業員のひとりはこう語ります。「H&Mでは、他の人と同じように振舞う必要や、自分を隠す必要はありません。」内部のキャリアアップ制度を使い、販売員から企画やマネジメントの仕事を得た従業員の話は、若い候補者を魅了しそうです。

しかし、H&Mのもっとも大きなアピールポイントは、やはり給与でしょう。H&M北アメリカ地区は、他の小売業よりも高い給与を設定しているのです。そして、販売員として入社した後に長期的に活躍できる場があることも強調しています。

ミレニアル世代に優しい、採用特設サイト

採用キャンペーンの詳細が記されたWEBサイトは、社会人経験のない学生でもわかりやすいよう、ひとつひとつの項目が、とても丁寧に作られています。たとえばBEFORE YOU APPLY(お申し込みの前に)のページ。ここには、希望の職種の探し方から、履歴書の書き方、面接の受け方まで、こと細かに説明されています。企業の募集要項というより、まるで就職活動マニュアルのよう。またQUIZ(クイズ)のページでは、あなたがスタッフだったら、どのような行動をするかという3択クイズを通して、仕事の基本を学ぶことができます。

Place of PossibleのWEBサイトは、一般的な企業の採用情報ページと比べて、かなり現場重視の内容です。例えば、重役のあいさつや企業のビジョンなどはありません。それよりも採用されたときに実際に接する人たち(先輩や店長)がどのような仕事をしているか、販売員になった後のキャリア、福利厚生などの待遇について体験談の動画を取り入れながら分かりやすく説明しています。まずは若い世代にエントリーしてもらうことを目的とした採用キャンペーンであることが、とてもよく分かります。

ターゲットを絞った採用キャンペーンwo

2014年に全米で62の新店舗をオープンし、2,800件の新規雇用を生み出したアメリカのH&M。61店舗のオープンが予定されている2015年度も前年度と同じくらいのスタッフ数が必要だと予測しています。急成長の中で、とにかく大勢の若い力を必要としている様子が採用キャンペーンを通して伝わってきます。

アメリカのH&Mで広報部のディレクターを務めるジェニファー・ワード氏も、Business Insiderの取材に対し「私達には、ミレニアル世代を振り向かせることが、とにかく必要です。」と話していますミレニアル世代にこだわった採用活動は、H&Mがターゲットとしている10代から20代の顧客にアピールできる人材を募集するため、ターゲットを絞ることによって、分かりやすいキャンペーンにもなっているようです。

まとめ

もちろん、日本と北米では特徴に差があるとは思われますが、世代毎の思考性を意識した採用戦略を立てる事で、採用業務全般を改善していけるでしょう。
ミレニアル世代を採用するために意識したいこと、まとめ

□ ターゲットの思考性を理解するよう努める
□ 採用にあたり企業のメッセージを明確にする
□ 企業ビジョンをわかりやすく共有する


本記事は「キャリア採用ラボ」から提供を受けております。
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