JR東日本は5日、北海道新幹線開業およびダイヤ改正にともなうお得なきっぷの設定・見直しについて発表した。3連休に利用可能な「三連休乗車券」がリニューアルされ、フリーエリアを拡大した「三連休東日本・函館パス」が設定される。あわせて2016年度の「週末パス」の設定についても発表された。

「三連休東日本・函館パス」「週末パス」ともに特急券などを別途購入することで、フリーエリア内の新幹線も利用できる

「三連休東日本・函館パス」函館本線函館~森間がフリーエリアに

「三連休乗車券」は、祝日を含む3連休に利用可能なフリーパスタイプのきっぷ。現在、JR東日本の各路線とJR北海道の中小国~函館間、伊豆急行、富士急行、えちごトキめき鉄道(新井~直江津間のみ)、北越急行、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道がフリーエリアとされ、快速・普通列車の普通車自由席とBRTが乗降り自由に。特急券などを別途購入することで、新幹線や特急列車にも乗車できる。

同きっぷは北海道新幹線開業に合わせてリニューアルされ、新たに「三連休東日本・函館パス」として発売されることに。北海道新幹線新青森~新函館北斗間と函館本線函館~森間がフリーエリアに加わった。「大沼公園や森周辺もフリーエリアに加わりましたので、北海道新幹線でどうぞご利用ください」とJR東日本。なお、北海道新幹線を利用する際はJR東日本の他の新幹線と同様、特急券などが別途必要になる。

2016年度の「三連休東日本・函館パス」は、海の日を含む7月16~18日、敬老の日を含む9月17~19日、体育の日を含む10月8~10日、天皇誕生日を含む12月23~25日、成人の日を含む1月7~9日、春分の日を含む3月18~20日が利用期間に。各連休の1カ月前から販売開始され、利用期間開始日の前日まで発売される。発売価格は大人1万4,050円・小児4,300円。JR東日本のおもな駅のみどりの窓口や指定席券売機などで発売され、「JR北海道ではお取扱いしておりません」とのこと。

「三連休東日本・函館パス」フリーエリア(JR東日本提供)

2016年度の「週末パス」フリーエリア(JR東日本提供)

「週末パス」は関東・甲信越・南東北の旅行に便利なフリーパスタイプのきっぷ。2016年度も発売されることになり、利用期間は2017年3月26日までの土休日(4月27日~5月6日、8月11~20日、12月28日~1月6日の期間は除く)の連続する2日間、発売期間は2017年3月24日まで(有効期間開始日1カ月前から前日までの発売)とされた。

JR東日本の関東・甲信越・南東北エリアの各路線をはじめ、14の鉄道会社線(伊豆急行、富士急行、アルピコ交通、上田電鉄、長野電鉄、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、北越急行、鹿島臨海鉄道、ひたちなか海浜鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道、山形鉄道)がフリーエリアに。快速・普通列車の普通車自由席が乗降り自由となり、特急券などを別途購入することで、フリーエリア内の新幹線や特急列車にも乗車できる。

「週末パス」の価格は大人8,730円・小児2,560円。フリーエリア内のJR東日本のおもな駅の指定席券売機やみどりの窓口などで購入できる。