JR北海道・JR東日本は5日、北海道新幹線開業およびダイヤ改正にともなうお得なきっぷの設定・見直しについて発表した。快速・普通列車の普通車自由席に乗り放題のきっぷ「北海道&東日本パス」は北海道新幹線開業に合わせ、発売価格や取扱いが変更される。

北海道新幹線開業で運転取りやめとなる急行「はまなす」。開業前の「北海道&東日本パス」(春季)でも、急行券の購入で乗車できる

2016年の同きっぷは春季・夏季・冬季で発売され、JR北海道・JR東日本の路線(新幹線は除く)と、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北越急行の全線がフリーエリアに。有効期間は連続7日間。フリーエリア内は快速・普通列車の普通車自由席とBRTが乗降り自由となる。新幹線や特急列車は原則として利用不可だが、急行列車は「別に急行券をお買い求めいただくと乗車できます」(JR北海道)とのこと。

春季の「北海道&東日本パス」は、北海道新幹線開業前・開業後で異なる設定に。開業前の設定での発売期間は2月20日から3月13日まで、利用期間は3月1~19日とされ、新青森~函館間はこれまで通り、自由席特急券を別途購入することで特急列車の普通車自由席に乗車できる。発売価格は大人1万290円・小児5,140円。

北海道新幹線新青森~新函館北斗間の開業1カ月前となる2月26日から、開業後の設定の「北海道&東日本パス」を販売開始。同きっぷでは新青森~新函館北斗間相互発着の場合に限り、特定特急券を別途購入することで北海道新幹線の普通車の空いている席を利用できるという。指定席の交付を受けた普通車指定席やグリーン車・グランクラスは利用できず、特急券などの他に乗車券も購入する必要がある。開業後の同きっぷ(春季)の発売期間は4月16日まで。利用期間は3月26日から4月22日までとなっている。

夏季・冬季の「北海道&東日本パス」も北海道新幹線開業後の設定で販売される。夏季の発売期間は6月20日から9月24日まで、利用期間は7月1日から9月30日まで。冬季の発売期間は12月1日から2017年1月4日まで、利用期間は12月10日から2017年1月10日まで。JR北海道・JR東日本のおもな駅のみどりの窓口や指定席券売機などで購入できる。