東京都の親に聞く、乳幼児にとって危険なもの - 1位は三輪車

ヒヤリ・ハット事故で最も多いケースは?

三輪車などのおもちゃや、ベビーカーなどの移動用具でのヒヤリ・ハット経験が最も多い―。東京都生活文化局が行った調査で、乳幼児を育てるために使う製品でけがをしそうになった「ヒヤリ・ハット」経験や、実際にけがを負った「危害」の実態が明らかになった。

調査は2015年1月20日~2月10日の期間にインターネット上で行われ、東京都および近県在住で6カ月~6歳(就学前)までの乳幼児と同居する保護者3,000名から回答を得た。

三輪車の事故は100件

調査報告書によると、「乳幼児が使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は26.5%。年齢は2歳(360件)が最も多く、1歳(301件)、3歳(255件)が続いた。性別は6歳では男の子の割合が女の子を上回っているが、その他の年齢では大きな違いは見られなかった。

項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では、おもちゃ(538件)が最多。製品別に見ると三輪車(100件)が特に多く、「前のめりに転倒し地面にあごを強打して出血した」「道にあった石に乗り上げてしまい、バランスを崩して転倒した」などの回答があった。

危害とヒヤリ・ハット経験の最も多かった乳幼児が使う製品は「おもちゃ」だった(グラフは東京都生活文化局提供)

おもちゃ以外の事例では、「歯ブラシをくわえたままソファーでジャンプして転び、のどの中を突いてしまった」「公園で遊んでいたら、フードが木の枝に引っかかって、首が絞まりそうになった」「ファスナーに指を挟んだ」などがあがっている。

抱っこひもや自転車を利用の際にも危険が多い

「乳幼児を育てるために使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は32.0%。年齢は1歳(461件)が最も多く、0歳(399件)、2歳(308件)が続いた。性別は5歳を除いて男の子の割合が女の子の割合を上回っており、6歳児では約7割が男の子だった。

項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では移動用具(698件)が特に多かった。製品別に見るとベビーカーが最多で、「子どもをベビーカーから降ろして、たたむときに指を挟んでしまった」などの回答があった。

移動用具による危害とヒヤリ・ハット経験の数が最も多かった(グラフは東京都生活文化局提供)

さらに、「前かがみで抱っこひもを背中で止めようとした時に子どもが頭から落ちてしまった」「子どもを幼児用座席に載せたまま自転車を止めて、目を離したすきに自転車が倒れてしまった」など抱っこひもや子ども乗せ自転車を使用中にヒヤリ・ハットを経験した保護者が多数いることもわかった。

移動用具以外に関しては、「ベッドガードの隙間から落下した」「キッチンゲートを子どもが自分で開けようとして指が挟まってしまった」「コンセントキャップを口に入れた」といった事例が寄せられた。

予想をしない行動が”ヒヤリ”の原因

それでは、なぜこのようなヒヤリ・ハットが起こってしまったのだろうか。理由を尋ねたアンケート結果によれば、いずれの項目でも「乳幼児が保護者の予想しない行動をした」「保護者が乳幼児から目を離した」などが上位に入っている。

これについて都は、自分の意思で物を動かせない「お座りまでの時期」は、顔のそばにタオルやぬいぐるみを置かないようにするなど、「子どもの成長時期によって、特に気をつけることが違う」と指摘している。

「ハイハイからつかまり立ちの時期」は、口、鼻、耳に物を入れやすかったり、「歩き始める時期」はバランスを崩して転びやすかったりといった特徴がある。それぞれの時期に応じて、異物を飲み込んでいないか注意したり、歯ブラシなどを持たせたまま立ち上がらせたりしないといった対策が必要だろう。

都生活文化局は乳幼児にまつわる事故の防止に役立ててもらおうと、調査結果をまとめた「乳幼児の身の回りの製品事故防止ガイド」を作成している。気をつけるべきポイントをおさえておくだけでも、事故を防げる可能性は高くなる。1度目を通してみてはいかがだろうか。

※冒頭の写真と本文は関係ありません

人気記事

一覧

2016年12月5日の運勢

イチオシ記事

新着記事