原巨人を解体、オフの補強の狙い。由伸政権1年目、ポジション争いを制する…

原巨人を解体、オフの補強の狙い。由伸政権1年目、ポジション争いを制する…

阿部は捕手?一塁?
ついに原辰徳から高橋由伸へと監督交代。
ひとつのサイクルの終わり。
同時に新たなるチーム作りが始まった。
今回は2016年の新シーズンに向けて、世代交代真っ只中にある、巨人のレギュラー争いをポジション別に見てみよう。

【捕手】
・15年出場数 小林誠司68、相川亮二37、加藤健32、阿部慎之助25、実松一成21

原巨人の終焉は「最強キャッチャー阿部慎之助の時代」の終わりを意味した。
いまだファンだけでなく投手陣からもラブコールを送られる捕手阿部の存在感。
由伸監督も背番号10の捕手・一塁併用の可能性を示唆しているが、37歳で満身創痍の体調面を考えると常時出場は厳しいだろう。
年齢的に小林を正捕手として固定したいところだが攻守に課題は多く、相川・カトケン・実松らと日替わり起用の可能性が高い。

【一塁手】
・15年出場数 阿部慎之助78、アンダーソン47、井端弘和26、中井大介13

一塁転向で復活を期した阿部だが打率.242に終わり、球団は新たな4番候補としてメジャー122発男ギャレット・ジョーンズを補強。
阿部が捕手で出場時はギャレットは一塁、阿部が先発一塁の時はギャレットがレフトといった起用が考えられる。
もしも二人にアクシデントがあった時は、FA復帰の脇谷亮太、残留決定のアンダーソンらが控える。
ただ阿部・ギャレット・脇谷・アンダーソンと全員左打者だけに、対サウスポー打率.315を記録した村田修一の一塁起用も見られるかもしれない。

【二塁手】
・15年出場数 片岡治大111、井端弘和33、立岡宗一郎19、吉川大幾17

事実上、巨人3年目を迎える片岡とロッテから移籍してきたルイス・クルーズの一騎打ちだろう。
片岡は自身5年ぶりの二ケタ本塁打、21盗塁、36犠打、さらに安定の二塁守備でも再三チームを救った。
対するクルーズも二塁手としてゴールデングラブ賞を獲得。16本塁打、73打点は巨人ならばチームトップの数字である。
現状では二塁片岡、三塁クルーズという起用法が濃厚だろうか。
なお脇谷は西武で15年シーズン118試合で打率.294と活躍したものの、二塁は1試合も守っていない。




坂本のバックアッパー役も
【三塁手】
・15年出場数 村田修一97、井端弘和39、吉川大幾26、岡本和真12、寺内崇幸12

打率.236、12本塁打と苦しんだ村田の打撃不振がオフのクルーズと脇谷の補強に繋がったと言っても過言ではない。
彼ら補強組に加え球団が期待を懸ける2年前のドラ1スラッガー岡本もいる。
男はつらいよ村田さん。本命クルーズも、ベテランの村田が意地を見せるのか?それとも若さの岡本が抜擢されるのか?
春季キャンプではチーム最激戦区のホットコーナー争いから目が離せない。

【遊撃手】
・15年出場数 坂本勇人130、井端弘和11、寺内崇幸8、吉川大幾2

このポジションだけはキャプテン坂本という絶対的なレギュラーが君臨している。
19歳で1軍レギュラーに定着した08年以降は、ほとんど1人で巨人のショートを守ってきた。
だからこそ攻守ともに背番号6への依存度が高すぎて、離脱した時はチーム力が一気に落ちてしまう。
(昨年4月末にふくらはぎの張りで07年9月以来約8年ぶりの登録抹消)
そこで注目されるのが新加入のクルーズの存在である。
攻撃力に加え高い守備力を誇る助っ人は、ロッテ時代に遊撃手も経験。
二塁、三塁だけでなく「ショート坂本のバックアッパー役」という巨人長年の悩みを解決できる選手として期待が懸かる。

【外野手】
・15年出場数 長野久義122、亀井善行106、立岡宗一郎75、橋本到51、鈴木尚広45、大田泰示44

原監督が最後までこだわり続けた長野や亀井を由伸監督はどう起用するのか?
仮にギャレットが外野起用となれば、彼らもレギュラー確約とはいかないだろう。
103安打を放ちブレイクした立岡、そしてそれを追う橋本・大田は3人とも90年生まれの同級生。
この錚々たるメンバーにドラフト2位の六大学現役最多盗塁ルーキー重信慎之介がどこまで食い込めるか注目したい。

こうして見ると、補強した新加入組はそれぞれ「複数ポジションを守れる選手」という共通点に気づく。
結果的にそれが熾烈なチーム内競争に繋がるわけだ。
つまりギャレット、クルーズ、脇谷は偉大なる原巨人をぶっ壊すための人材なのである。

2016年は巨人軍の破壊と再生の1年になるだろう。


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