外国人に聞いた! 日本に「ジャパニーズ・ドリーム」はある!?

 

日本に「ジャパニーズ・ドリーム」はある!?

アップルやグーグルなど、ベンチャー企業が巨大企業になるなどの「アメリカン・ドリーム」は現在も存在する。そのことが、優秀な人材を世界中からアメリカに集めることに貢献している。一方、日本は起業がしにくい国と言われ、「ジャパニーズ・ドリーム」はあまり存在しないようにも見える。外国人にとって、日本に「ジャパニーズ・ドリーム」はあるかどうか、聞いてみた。

「中国よりはやりやすい」「ビジネス環境が整えられている」「ある」

  • 「中国よりはやりやすいと思う。ルール通りにやればいい。厄介で雑多なことはないから」(中国/28歳/男性)

  • 「日本に限らずどんな国でも必ず頑張る甲斐はある。日本はビジネス環境が整えられています。成功を妨げるものが一切ないと思います。母国とかなり違います」(エジプト/33歳/男性)

  • 「『ジャパニーズ・ドリーム』はあると思います。頑張って一生懸命努力すれば、報われる確率が高いと思います。母国はやっぱりコネの力が強くて、努力しても報われないことが殆どです…」(シリア/35歳/男性)

  • 「発展途上国と比べて十分『ジャパニーズ・ドリーム』がある国だと思います。台湾は初任給がもっと上がったらよりいいと思いますが」(台湾/30歳/女性)

「コツコツ頑張ればきちんと給料」「バブルの頃はあった」

  • 「ないと思います。特に外国人に対して日本の商売のルールは厳しいと聞いています。日本人は、自分で事業をたちあげるよりも、大きい会社に入って一生サラリーマンである道を選ぶほうがいいでしょう」(イラン/28歳/女性)

  • 「バブルの頃は『ジャパニーズ・ドリーム』はあったかも知れませんが、今は簡単に儲かるとは思えません。でも、こつこつ頑張っていればとりあえずお給料がきちんと貰えるのは間違い無い国だと思います」(モンゴル/39歳/女性)

  • 「アメリカン・ドリームみたいなジャパニーズ・ドリームはないと思います。ただ、日本社会は他の国に比べて平等で、医師や科学者などが社会で尊敬されています。私は日本のこういうところが大好きです。母国では、商売は日本よりやりにくいです。科学者も尊敬されていません。日本の社会はビジネスと社会向けサービスの良いバランスをもっているだと思います」(ロシア/31歳/女性)

  • 「商売をやるのは難しいと思いますが、普通に働くだけでほしいものが買える、レストランに行ける、マッサージに行けるという点ではすごくいいと思います」(ポーランド/30歳/女性)

「外国人にはハードル高い」「手続きが面倒」「貧困から抜け出るチャンス少ない」

  • 「外国人にはハードルはかなり高い。言語教師で成功するか、六本木などでリスクを負ってクラブを経営してある程度儲けるか、後はお金持ちと結婚するとか」(フランス/35歳/男性)

  • 「日本独特の文化があるので、やりづらいと思う。おまけに電子化も出来ていないので、色々手続きが面倒くさい」(韓国/34歳/男性)

  • 「商売をやりにくい国と思います。『ジャパニーズ・ドリーム』は無いと感じています」(ウクライナ/25歳/男性)

  • 「日本は商売をやりにくい国です」(インドネシア/36歳/男性)

  • 「日本は、商売をやりにくいと思います。ベトナムでは、商売をやるチャンスが多いと感じます」(ベトナム/36歳/男性)

  • 「『ジャパニーズ・ドリーム』は初耳です。外国人の場合、実現できないと思います。日本人にとって、外国人がやる商売関連の信頼性は低いです。でも、母国も日本より、ありえないです」(フィリピン/35歳/女性)

  • 「『ジャパニーズ・ドリーム』がある国だとは思わない。日本で商売しやすいのは日本人のみ。母国ではみんなに受ければ成功するケースは多い」(香港/34歳/女性)

  • 「ないと思います。お金もちの人はお金持ち、貧しい人は貧しい、あまり変わらないと思います。経済が悪いときはエリートの人以外は生活レベルが下がる可能性もある。資本主義の国は一緒です」(イギリス/31歳/女性)

  • 「日本は貧困から抜け出るチャンスが少ない。母国はアイディアと努力次第」(チェコ/58歳/男性)

  • 「日本で商売をやるのはかなり厳しいと思う。なぜなら、色々なルールがあり、また色々な免許を取らないと商売ができないからです。母国では商売を始めるのがそんなに難しくないと思う」(マレーシア/31歳/女性)

  • 「今の日本を見たら、難しそうです。日本は自由な国で商売をやりやすい国と思う時もありますが、ルールが多くて細かく、本当に商売をやりやすい国かなと疑う時もあります。母国は商売をやりやすい国と思いますが、起業しても生き抜くのは難しいです」(ブルガリア/33歳/女性)

総評

日本人にも聞きなれない『ジャパニーズ・ドリーム』という言葉だが、ビジネス環境が整っていて、ルール通りにやれば成功するという回答もあった。だが、多かったのは、やはり「商売がやりにくい」という回答。「手続きが面倒」「電子化ができていない」などの理由は、日本人にとっても起業がしにくい環境を指摘しているもので、行政などの善処が求められる。

また、今後TPPによって変わってくる可能性はあるが、「外国人にとっては商売は難しい」という回答が多かった点も、大きな課題として認識すべきであろう。

一方、「普通にコツコツやればそれなりの暮らしができる国」という感想は、日本人にとってはとても大切なものと思われる。なぜなら、多くの日本人は大成功するよりも、そうした「地道な努力が報われる社会」を目指してきたとも思われるからだ。

だが、非正社員の増加などの状況を見ると、そうした「地道な努力が報われる社会」から次第に遠ざかっている現実を認識せざるをえない。『ジャパニーズ・ドリーム』とは、実は「地道な努力が報われる社会」ではなかったか。今後の日本社会はどうあるべきか、真剣に考える岐路にたっていると感じる。

(※本文と写真は関係ありません)

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