IPA 技術本部 セキュリティセンターは12月24日、「2015年度情報セキュリティに対する意識調査」の報告書を発表した。同調査は、PC/スマートデバイス利用者を対象に、情報セキュリティ対策の実施状況、情報発信に際しての意識、法令遵守に関する意識について聞いたもの。

IPAは調査のポイントとして「悪意の投稿経験があるPC利用者が約3%増加」「SNSアカウントのリセット・削除の理由」「フリーWi-Fiを用いたネット・ショッピング」「Adobe Flash Playeの利用状況」を挙げている。

インターネットにPCで投稿経験がある人のうち、悪意の投稿経験があると回答した人は24.7%だったという。その理由として最も多かったのは「人の意見に反論したかったから(32.0%)だが、前年比の割合は、「いらいらしたから」が5.3%増、「仕返しするため」が5.4%増となった。年代別で見ると、いずれも10代の回答率が高く、「いらいらしたから」が34.2%、「仕返しするため」が17.8%だった。

投稿後の心理は「気が済んだ、すっとした」が2.9%増となるなど、省みない傾向が増加したとしている。その一方、「やらなければよかったと後悔した」も2.9%増加したが、全体ではその割合は12.1%にすぎなかったとのこと。

パソコン利用者の悪意のある投稿の理由 資料:IPA

パソコン利用者の悪意のある投稿後の心理 資料:IPA

スマートデバイス利用者の「SNSのID(アカウント)をリセット・削除した経験」は、「Facebook(19.3%)」「mixi(22.7%)」「LINE”(19.1%)」「Twitter(24.7%)」と、さまざまなサービスで約2割が経験ありと回答した。その理由は、「悪質なユーザに粘着(ネットストーキング)されたため(8.0%)」「ID(アカウント)をハッキングされてサービスを利用できなくなったため(5.7%)」など、少数ながら悪意ある行為の被害に遭っていることが明らかになった。

スマートデバイス利用者の SNS での ID(アカウント)のリセット・削除経験 資料:IPA

スマートデバイス利用者の SNS で ID(アカウント)をリセット・削除した理由 資料:IPA

Adobe Flash Playerを「インストールしている」と回答した割合は68.6%で、その利用者に「ソフトウェアの更新状況」を質問したところ、更新していると回答したのは81.8%だったという。同様に、更新の有無を質問したところ、「Adobe Reader(74.1%)」「Java(70.9%)」で更新率は7割を超えた。しかし、IPAは裏を返せば、「脆弱性を悪用されやすい製品でも依然2~3割の利用者が更新をせず、脆弱性が放置されている」と指摘している。