少年隊の東山紀之が22日、都内のホテルで行われた、主演を務めるテレビ東京系新春時代劇『信長燃ゆ』(1月2日21:00~23:58)の製作発表会見に出席し、大河ドラマで同じ織田信長を演じる吉田鋼太郎に「俺を超えてみろと言いたい」とライバル意識をむき出しにした。

新春時代劇『信長燃ゆ』に出演する栗山千明

同作は、同局が1979年から放送している新春の大型時代劇の38作品目。直木賞作家・安部龍太郎の同名小説を原作に、東山演じる織田信長と、寺尾聰演じる近衛前久ら朝廷との対立を軸に、明智光秀が起こした本能寺の変までの1年半を描く。

この放送の1週間後には、NHKの大河ドラマ『真田丸』がスタートし、こちらの信長は吉田鋼太郎が演じる。東山は、吉田へのメッセージとして「メールで、俺を超えてみろと言いたいと思います」と挑発。吉田信長に負けない点を問われると「ルックスを含めて全部です!」と言い切り、会場をわかせた。テレビ東京の山鹿達也プロデューサーも、東山を「かっこ良くて、世界一美しい信長」と絶賛している。

また、東山は、先週末の映画観客動員数で、テレ東のアニメ映画『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』が、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を上回ったことにふれて「テレビ東京さんは、今まさに乗っている」と持ち上げながら、「今後もテレビ東京さんで、時代劇を継承できればと思っています」とさらなる作品にも意欲。

一方で、自身が現在、信長が討たれた年齢と同じ49歳だということに「これは運命だな」と感じたというが、「よく考えると、49で僕死ななきゃいけなくなっちゃうんで、これから頑張るためにも、ぜひこのドラマを見ていただきたい」とアピールした。

寺尾聰

佐藤隆太

石丸幹二

今回の作品は、信長最後の1年半という年代を演じるため、東山は「成熟した政治家というイメージを持って演じてみました」と役づくりを語る。また、本能寺の変のシーンも、定説では信長はその場で自害したとされているが、裏から逃げたという説もあることから、「希望を持った最期という風に捉えて演じました」と明かした。

そんな信長は、川柳で「泣かぬなら殺してしまおうホトトギス」と詠むだろうと評される人物だが、東山は、自身についてホトトギスで一句を求められると、「泣かぬなら事務所に聞こうホトトギス」と即答。信長の側近・森蘭丸役を演じる、Hey! Say! JUMPの中島裕翔は「確かに早いですね、その方が」と感心していた。

会見には、信長と禁断の恋に落ちる、朝廷側の勧修寺晴子を演じる栗山千明らも出席。原作の安部龍太郎氏が"大人版ロミオとジュリエット"と評する2人の関係だが、栗山は「信長さまに出会って、いろんな景色をみせていただいてて、どんどん引かれていくというところが大事に演じられたら、晴子のすてきさが皆さんに伝わるかな」と見どころを語った。

このほか、信長に仕える森坊丸(蘭丸の弟)役でジャニーズWESTの神山智洋、近衛前久の息子・信基役で佐藤隆太、明智光秀役で石丸幹二などが出演する。

栗山(左)と石丸

佐藤(左)と寺尾

司会のテレビ東京滝井礼乃アナウンサー

テレビ東京高橋雄一社長

テレビ東京山鹿達也プロデューサー

原作の安部龍太郎氏