みずほ銀行は12月21日、ユーシーカード(UCカード)、NTTデータ、沖電気工業(OKI)と連携して、海外発行カードが利用できる専用ATMを設置し、海外発行MasterCard/Visaの取り扱いを開始した。また、同時に邦銀初とする多通貨決済サービスの提供を開始した。

海外発行カード専用ATMでは、訪日外国人旅行者が持つ海外発行MasterCard/Visaのカードで日本円の現金の引き出しと残高照会が可能となる。

「多通貨決済サービス」概要

多通貨決済サービスは、訪日外国人旅行者がATMにて日本円を引き出す際に、「自国通貨建て」か「円建て」のどちらかを決済通貨として選択できるサービス。これにより、自国通貨建てでの決済を選択する顧客は、日本円を引き出す際に、実際に決済される際の為替レートを即時確定させることができる。訪日旅行者数や日本でのカード利用が多い国を対象に、34通貨に対応。なお、同サービスを利用できるのは、海外発行MasterCardのみとなる。

サービスにおいて、UCカードは、MasterCard/Visaとの資金精算や金額訂正、チャージバック対応などのバックオフィス業務を担当。NTTデータは、MasterCard/Visaとのネットワーク接続、および、PCI-DSS・PCI PIN Securityなどさまざまなグローバルセキュリティースタンダードに対応。また、為替レートの連携など、多通貨決済サービス利用時に必要な機能のクラウド型サービスの提供を担当する。OKIは、海外発行カード専用ATM本体・アプリケーション、ネットワーク回線・機器・および監視業務を提供する。

海外発行カード専用ATMにおける各社提供サービス