インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は12月21日、ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」を発表した。23日から提供開始する。PrimeSeatの開始によって、IIJは音楽配信事業へ参入することになる。

PrimeSeat

PrimeSeatは、専用の視聴用ソフト(コルグが開発・提供)をパソコンにインストールすることで利用できる。オーケストラの演奏会や、H2Aロケットの打ち上げ音などのハイレゾ音源を、オンデマンドもしくはインターネットラジオで配信。そのほか、ライブ・ストリーミング番組や、クラシック専門のインターネットラジオ局OTTAVAとの共同制作による小編成のサロン・コンサートも2016年1月に配信予定だ。

専用ソフトのダウンロードは無料。コンテンツは拡充していく予定で、一部有料のコンテンツも提供する。当初はDSD 5.6MHzで配信し、今後はPCMでの配信も行う。なお、音源のフォーマットにより、対応DACなどが必要となる(DACがなくても再生自体は可能だが、ダウンコンバートされる)。動作確認済みのDACについては、Webページにて確認可能だ。

23日のスタート以降のスケジュール

IIJは2015年4月、「東京・春・音楽祭」とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の協力のもと、DSD 5.6MHzフォーマットでライブ配信する公開実験に成功。ここから、ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミングサービスを商用化するに至った。IIJによれば、DSD 5.6MHzでのライブ・ストリーミングの商用サービスはこれが世界初だという。

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