帝国データバンクは14日、「2016年の景気見通しに対する企業の意識調査」の結果を発表した。対象は1万620社の企業。期間は11月16日~30日。

2015年景気動向、「踊り場局面」

2015年の景気動向を質問したところ54.8%で「踊り場局面」が1位となり、2006年の調査以来9年ぶりに半数を超えた。以降、「悪化局面」(19.9%)、「分からない」(17.7%)、「回復局面」(7.5%)と続いた。

「景気動向の推移」(2006年~2015年)

2016年の景気見通しを聞いたところ、39.5%で「踊り場局面」が最多となり、2015年見通しから4.0pt増加した。次いで、「分からない」(25.3%)、「悪化局面」(23.9%)となった。

「回復局面」を迎えると見込む企業の割合は、11.3%となり2015年見通しから2.1pt減少。「悪化局面」になると見込む企業は23.9%で、2015年見通しから2.9pt減少した。

景気見通しの推移(2007年~2016年)

2016年の景気見通しを「規模別」にみると、「回復局面」では「大企業」(12.8%)が1位に。以降、「中小企業」(10.9%)、「小規模企業」(10.3%)となった。「悪化局面」と見通す企業の割合は、「小規模企業」(28.5%)が最多となった。以降、「中小企業」(25.3%)、「大企業」(18.7%)と続いた。

地域別にみたところ、「踊り場局面」では「四国」(44.5%)が最多だった。次いで、「中国」(42.4%)、「北関東」(41.8%)という結果となった。