トヨタメディアサービス、豊田自動織機、日本ユニシスは12月17日、環境省から受託した「EV/PHV利用促進プラットフォーム事業」の一環として、EV/PHV複数台充電器の連動による充電予定時間に応じた最適充電の実証を開始すると発表した。

3社は平成26年度にEV/PHVの普及・利用促進のため、全国の充電器の位置情報や稼働状況を一元管理する「EV/PHV利用促進プラットフォーム」、同プラットフォームが把握する充電器情報を簡単に閲覧できるスマートフォンアプリ「全国EV・PHV充電まっぷ」を開発している。

今回、「全国EV・PHV充電まっぷ」から同プラットフォームに登録できる、充電器利用者が使用する充電器の充電予定時間の情報を活用し、複数台充電器の電力制御に関する検証を行う。

複数台のEV/PHVを同時に充電する場合、設備能力や契約電力量に合わせた充電電力の制御が必要となるが、これまでは利用者の充電予定時間に関係なく、複数台に均等に電力配分する均等方式を採用しており、短時間利用者への充電量が不足するという課題が生じていた。

実証するシステムでは、同プラットフォームから取得する充電予定時間をもとに、複数台充電器が短時間充電利用者に対して多くの充電電力を提供する優先順方式を用いる。また、設備能力、契約電力量に応じたピーク電力を効率的に配分することで電力の利用効率向上と運用コストの低減を実現する。

実証実験は、2015年12月19日から2016年1月15日まで、アピタ名古屋空港店で行われる。

左から、スマートフォンアプリ画面、充電器の充電時間入力画面