TBS系ドラマ『コウノドリ』(毎週金曜22:00~22:54)と『下町ロケット』(毎週日曜21:00~21:54)が、「テレビウォッチャー」調査による視聴者満足度で、今年の最高値を更新しながら激しいデットヒートを繰り広げている。きょう18日と20日にそれぞれ最終回を迎えるが、どこまで視聴者の満足度を上げられるか。

『コウノドリ』の出演陣(左から 吉田羊、大森南朋、綾野剛、松岡茉優、星野源)

『下町ロケット』の出演陣(左から 真矢ミキ、安田顕、吉川晃司、阿部寛、土屋太鳳、立川談春、恵俊彰)

同調査は、関東1都6県3,000人を対象に実施しているもの。5点満点で評価する番組の満足度は、『コウノドリ』が3.94、『下町ロケット』が3.95でスタートしたが、その後ジリジリ数値を上げ、先週の放送ではそれぞれ4.36、4.37まで上げた。

これにより、同局系『天皇の料理番』が第9話で記録した、今年放送された連続ドラマの最高値4.34を更新。『下町ロケット』『天皇の料理番』は視聴率も好調で、かつて呼ばれていた"ドラマのTBS"復権を予感させる。

『コウノドリ』『下町ロケット』満足度推移(第9話まで、テレビウォッチャー調べ)

各話の満足度推移はグラフのとおり。調査を行うデータニュースでは、全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、両作品とも現時点の全話でそれ以上の数値をキープ。いずれの作品でも第5話で一度、山を迎えている。

このとき『コウノドリ』のストーリーは、中学2年生の少女の妊娠というテーマで、深く考えされた視聴者が、高満足度をつけた模様。対する『下町ロケット』は、第1部「ロケット編」の完結編で、阿部寛演じる佃航平が社長を務める佃製作所の供給部品を搭載したロケットが苦難の末に打ち上げられるというハッピーエンドの結末に、スカッとした視聴者が多かったようだ。

次の第6話はいったん落ち着いたものの、再び上昇に転じ、いずれも、おおむね右肩上がりで推移。今度の最終話で、さらに満足度を上げることができるのか。特に、『下町ロケット』は、すでに2回20%超を記録した視聴率(ビデオリサーチ調査・関東地区調べ)とともに注目が集まる。

『コウノドリ』は、鈴ノ木ユウのヒューマン医療漫画が原作。産婦人科医にフォーカスを当て、命が誕生する現場に関わる人たちを描き、連続ドラマ単独初主演となる綾野が、産婦人科医と天才ピアニストという2つの顔を持つ主人公・鴻鳥(こうのとり)サクラを演じている。

『下町ロケット』は、直木賞作家・池井戸潤の同名小説が原作。阿部演じる中小企業・佃製作所の二代目社長である佃航平が、ライバル会社や巨大な壁に阻まれながらも、仲間たちとともに打ち勝っていく姿を描く。

●「テレビウォッチャー」調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)、BS(NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、Dlife)
・サンプル数:地上波(関東1都6県)男性1,500+女性1,500=計3,000、BS(全国47都道府県)男性1,500+女性1,500=計3,000
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各500サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを配信し、データを回収するウェブ調査
・調査内容:接触数(4段階)、録画数、視聴満足度(5段階)、番組の感想(自由記述)