EMCジャパンは12月17日、次世代データ保護ソフトウェアの最新バージョン「EMC ProtectPoint(プロテクトポイント) 3.0」でオールフラッシュストレージ「EMC XtremIO(エクストリームアイオー)」から保護ストレージ「EMC Data Domain(データドメイン)」へ直接的にデータの保護が実現できることを発表した。価格は税別で1TBあたり91万円からとなり、2016年1月12日より提供開始を予定している。

「ProtectPoint」はプライマリーストレージ内部において、クローンを作成することでバックアップしていた作業に変化をもたらす次世代データ保護ソフトウェア。その最新バージョンとなるProtectPoint3.0でXtremIOと保護ストレージのData Domainに直接つながるようになったことにより、オールフラッシュストレージにおけるデータ保護を実現する。

従来方式と「EMC ProtectPoint3.0」

具体的にはSoftware-Definedで重要な要素である階層(プレーン)の分離・疎結合化において、OracleやSAP、IBM DB2などのアプリケーションがネイティブに持つデータ保護機能とのシームレスなバックアップ連携が可能。重複排除機能を持つData Domainへ変更ブロックのみを転送するバックアップ方式により、バックアップ専用ソフトウェアを介して実施していた従来方式のデータプレーンを使わずに、従来方式と比べ20倍の速さでオールフラッシュストレージのデータ保護を実現。

また、オールフラッシュストレージにおけるバックアップ速度と効率性を向上し、かつバックアップデータ量やネットワーク転送負荷を削減できるためコスト効率の向上が見込まれる。最新バージョンはユーザーのビジネスに必要不可欠となるオールフラッシュストレージの利便性を向上し、ビジネスの革新とITトランスフォメ―ションを支援するという。