米IBMは、米Appleとのパートナーシップの成果として、100を超える「IBM MobileFirst for iOS」アプリを提供したことを発表した。これらのアプリは、14の業界と65の職種で利用されているとのことだ。

IBMとAppleは、2014年7月に企業向けモバイル分野において、広範囲での業務提携を行うことを明らかにし、その年の12月にエンタープライズ向けソリューション「IBM MobileFirst for iOS」の第一弾製品を発表した。銀行、小売、保険、金融、通信、運輸、政府機関などをターゲットにした10個のiOSアプリを最初にリリースし、2015年3月にはポートフォリオを拡大。旅行・運輸、小売、銀行・金融サービスの課題を解決する3種類のソリューションを追加した。

今回の発表では、14の業界と65の職種で利用されていることがアナウンスされ、金融アドバイザーから、客室乗務員、救急隊員、看護師、小売業界の購買担当者まで多岐に亘る職種のワークスタイルに変化を齎したことを強調した。また、消費財、自動車、高齢者、化学・石油などの新市場へのポートフォリオの拡張を進めていることも明言している。

両社の製品を取り入れた企業として、Air Canada、AXA 、Coca-Cola Amatil、日本郵便、Rimac、Vodafone Netherlandsが紹介されたほか、中東地域の主要金融機関の1つであるAbu Dhabi Islamic Bank、ヨーロッパの最大手家電メーカーとして有名なBosch BSH、スカンジナビアの最大手航空会社SASでも導入されたというステートメントを発している。