NECは12月16日、SAPのインメモリプラットフォーム「SAP HANA」への移行を総合的に支援する「HANAマイグレーションサービス」を提供開始すると発表した。価格は900万円から(税別)。

新サービスは、NECが進めている自社基幹システムのSAP HANAへの移行プロジェクトで培ったノウハウ、アビームコンサルティングのコンサルティングサービス、Panaya Japanのクラウドベースの移行影響分析とテスト効率化ソリューションなどを組み合わせて提供するもの。

同サービスでは、企業が保有する経営システムの運用コストやIT資産を俯瞰的に把握することを目的に、運用プロセス情報の収集やIT資産の情報整理を行い、デューデリジェンスを実施する。

また、システム課題に対して、SAP HANA移行による効果を明確化し、NEC自身のSAP HANA移行のノウハウに基づき、業務・IT両面での効果算定を行うことで、適切な投資判断を支援する。

さらに、現在利用するアドオンプログラムの影響調査を実施し、SAP HANAに移行する前に改修が必要なプログラム量を正確に把握することで、高品質な移行を実施するほか、将来のSAP S/4HANA導入に至るまでの最適な移行方式を、現在のIT環境を考慮した上で策定する。

NECが検証済みのSAP HANAの移行手法を活用することで、従来方式と比べ、3分の1程度のSAPシステムの停止時間で移行を実現するとしている。