シャープは12月16日、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の新モデルとして高校生向けの「PW-SH3」、中学生向けの「PW-SJ3」、大学生・ビジネス向けの「PW-SB3」、生活・教養モデル「PW-SA3」を発表した。

発売はPW-SH3とPW-SB3が2016年1月22日、PW-SJ3とPW-SA3が2016年2月12日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はPW-SH3とPW-SB3が38,000円前後、PW-SJ3とPW-SA3が34,000円前後だ。

カラー電子辞書「Brain」

タブレット端末のようにも使える

一般的な電子辞書と同様にキーボードを使用するスタイルと、画面を360度回転させてタブレット端末のように使用するスタイルの2通りで使える。画面は従来の5.2型より大きい5.5型・WVGA(854×480ドット)のカラー液晶を採用した。

全モデル共通して「フレキシブルタッチキー」を新たに搭載。これまでは画面右端にホームボタンなど操作用ハードキーを設けていたが、それらを液晶画面内に取り込み、画面に応じたボタンを表示できるようになった。たとえば文字入力の画面では手書きや50音入力に切り替えるためのボタン、検索結果の表示画面では文字のサイズを変更するボタンなど、使用シーンに応じて変化する。タブレットスタイルで画面を縦にした際、アイコンの表示も横向きから縦になる。

ホーム画面では、100以上のコンテンツから目的のコンテンツへアクセスしやすいよう、「調べる」「お気に入り」「暗記学習」といった目的別と、「国語」「英語」といったカテゴリ別で分類。「お気に入り」には辞書や書籍を最大8件まで登録可能だ。「調べる」では引き続き、電子辞書内のコンテンツを横断して検索できる。

画面ごとに操作メニューのボタンも切り替わるフレキシブルタッチキー

英語力向上に役立つコンテンツを充実させたのも特徴だ。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が開発した英語学習システム「ATR CALL for Brain」を搭載。波形でユーザーの発音を採点する発音練習、ネイティブ音声を聞いてつづりを答える問題など短いトレーニングを中心としたコンテンツだ。英語辞書として全モデルに「ジーニアス英和辞典 第5版」(大修館書店)、「ジーニアス・サウンズ V5」を収録。そのほか、英文を抑揚のついた合成音声で自動的に読み上げてくれる「TTS連続読み上げ機能」なども持つ。TTS連続読み上げ機能は英語のほか、日本語と中国語に対応する。

日本語にまつわるコンテンツとして、「三省堂 反対語便覧 新装版」(三省堂)、『「現代用語の基礎知識」 カタカナ外来語略語辞典 2016-2017年版』(自由国民社)を収録。英語や日本語以外にも、専用サイト「ブレーンライブラリー」からコンテンツを購入し、追加できる。

ハードウェア仕様は、ディスプレイが5.5型のタッチパネル式カラー液晶(854×480ドット)で、計算機能の桁数が12桁(加減乗除、メモリー、パーセント計算などが可能)、電源がリチウムイオン充電池となっている。使用時間は連続表示時で約70時間、連続使用時で約40時間、動画の連続再生時で約5時間。500MBのメモリーを内蔵し、最大32GBまで対応のmicroSDカードスロットを備える。本体サイズはW152.4×D96.5×H18.7mm(突起部含む)で、重量は約300g(充電池、タッチペン含む)。本体は落下や加圧、振動などの衝撃に強い「パワーボディ」を採用する。

収録されたコンテンツ数はPW-SH3のみ150で、そのほかが100。カラーはPW-SH3がホワイト系とブラック系、ブルー系、ピンク系、ネイビー系の、PW-SJ3がホワイト系とブルー系、PW-SB3がホワイト系とネイビー系、PW-SA3がホワイト系とブラック系。