女優の竹内結子が、小説家・小野不由美氏原作の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)と連動するスピンオフ映像作品『鬼談百景』でナレーションを務めることが15日、明らかになった。

『鬼談百景』キービジュアル

このスピンオフ映像の原作も、小野氏が『残穢』と同じ2012年7月に、メディアファクトリーより刊行した作品。そのタイトルに反して、同作でつづられている小話は99作で、100話目は同時期に発表された『残穢』であるとも言われており、これら2つの作品はリンクしている。映像化されるのは、99話のうち10のエピソード。『残穢』の映画作品を手掛ける中村義洋監督をはじめ、白石晃士監督、安里麻里監督、岩澤宏樹監督、大畑創監督、内藤瑛亮監督らがメガホンを取る。

竹内は『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』でも、小野氏を彷彿(ほうふつ)させる小説家・"私"役で主演を務める。この劇中で"私"が書いている原稿こそが『鬼談百景』。本作で竹内がナレーションも務めることにより、2つの作品は映像においてもつながりが強化され、恐怖が倍増する仕掛けになっているという。

小野氏は、「怪談は短編に向いたお話です。同様に、映像の場合も短い作品に向いている気がしています」とした上で「ショートフィルムで複数の監督による競作、というこの企画をいただいた時、無条件にワクワクしました」と回顧。「しかも選ばれた監督がすごい。好きで注目している方ばかりだったので、自分で選んだような気分です。このメンバーの怪談映像が一度に見られるなんてぜいたくすぎる」とまで語り、喜びを表している。

さらに25日より、動画サイト・GYAO!にて本作の無料先行配信も決定。なお、来年1月23日に東京・テアトル新宿で6人の監督をゲストに招いた一夜限りのオールナイト上映も発表されている。

『鬼談百景』無料先行配信スケジュール

話数/ストーリータイトル 配信期間
第1話「追い越し」 2015年12月25日~31日
第2話「影男」 2015年12月29日~2016年1月4日
第3話「どろぼう」 2016年1月1日~7日
第4話「一緒に見ていた」 2016年1月5日~11日
第5話「空きチャンネル」 2016年1月8日~14日
第6話「尾けてくる」 2016年1月12日~18日
第7話「続きをしよう」 2016年1月15日~21日
第8話「どこの子」 2016年1月19日~25日
第9話「赤い女」 2016年1月22日~28日
第10話「密閉」 2016年1月26日~2月1日
全エピソード 2016年1月29日~2月26日

映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』キービジュアル

(C)2016「鬼談百景」製作委員会