電動工具メーカーのブラック・アンド・デッカーはこのほど、1都2府7県に住む男女1,000人を対象に「DIY」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

「DIYへの関心度(単一回答・%)」

まず、DIYへの関心度を調査したところ、女性のDIY実践層は7人に1人(14%)、関心層は6割近く(58%)となった。前回調査(2013年1月末に実施)から、女性の実践層は倍増、関心層も6ポイント増となり、近年の「DIY女子」ブームを裏付ける結果になったとしている。

世代別の実践率をみると、前回調査から女性は40代(7ポイント増15%)、50代(6ポイント増12%)、60代以上(18ポイント増28%)であり、中高年世代で伸びている。これに対し、男性は20代以下(8ポイント増18%)、30代(9ポイント増23%)、40代(6ポイント増24%)と比較的若い世代での伸びが顕著となっている。また、40代女性で「今後始めたい」と考えている層(13ポイント増39%)や関心層(11ポイント増64%)が大幅に拡大しており、今後の動向が注目される。

「DIYに興味・関心を持った理由(複数回答・%)」

DIY関心を持つ理由として、女性は「好みの家具や雑貨が作りたい」(52%)、「節約できる」(49%)など実用性を重視する傾向がみられる一方、男性は「ものづくりが好き」(64%)が他に比べ15ポイント以上高く、趣味として関心を持つ傾向がみられた。また「テレビ・雑誌などでの紹介」が女性層で前回調査時から5ポイント増加(21%)しており、人気の背景の一つとして考えられるという。

関心のあるジャンルとして、女性は「インテリアの模様替え・装飾」(41%)がトップ。次いで「クラフト・手芸」(36%)、「ガーデニング」(32%)と続いた。一方男性は、「住まいの修理・メンテナンス」(45%)、「家具の組み立て」(32%)、「ガーデニング」(31%)などへの関心が高く、関心理由でトップとなった「ものづくりが好き」とは若干異なる傾向もみられた。

年末年始に行いたいDIYでは、「不用品の解体」が全体の3割で男女ともにトップ。また、男性が女性を12ポイント上回っており、同社は「年末の掃除や片付けの際に男性が行っていることが推察される」とコメント。このほか、「家具・建具等の補修・メンテナンス」(22%)、「庭木の剪定(せんてい)・草刈り」(17%)、「網戸の張り替え」(14%)なども高くなっている。

同調査は11月27日に、東京・千葉・埼玉・神奈川・大阪・京都・兵庫・愛知・岐阜・三重の1都2府7県に住む男女を対象に、インターネット調査よって実施。有効回答数は1,000人(男性500人、女性500人)。