楽天はこのほど、同社が運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」における年末年始の旅行動向を発表した。同ランキングは、2015年11月27日時点での予約人泊数実績をもとに前年同期比で算出された。対象期間は12月26日~2016年1月3日。

伸び率1位の都道府県は「富山県」に(画像は「楽天トラベル」ランキングページより)

同社によると、2015年の年末年始の国内旅行は前年同期比+22.2%と好調に推移しているという。2015年は国内各地で「ふるさと旅行券」が発行され、割引料金で予約できるエリアが増加。加えて、ボーナス支給額が増加傾向との発表もあり、一人あたりの宿泊単価は同+3.5%と「高単価」傾向となった。また、半年以上前の予約が同+80.9%となり、「早期予約」の伸びも顕著にみられる。宿泊日のピークは2015年12月31日で、次いで12月30日、12月29日となった。

行き先別の「宿泊予約前年同期比ランキング」では、北陸新幹線開業後初の年末年始を迎える北陸エリアの3県がランクイン。1位に富山県(同+68.9%)、5位に福井県(同+37.5%)、7位に石川県(同+36.5%)が入った。北陸エリア全体では同+42.7%となり、特に首都圏居住者の予約が同+66.6%と好調。伸び率1位にランクインした富山県は、今年で世界遺産登録20周年を迎えた「五箇山」がある高岡(砺波・新湊・氷見・小矢部・射水)エリアの予約が2倍以上(同+101.8%)に伸びている。また、新駅「黒部宇奈月駅」のある黒部・宇奈月(滑川・魚津)エリアも、アクセス向上により同+58.7%と好調だった。

「宿泊予約前年同期比ランキング」

2位にランクインした佐賀県は全体で1.5倍以上(同+50.7%)に伸び、特に嬉野温泉・武雄温泉(太良・鹿島・小城・伊万里・有田)エリアが同+46.8%と好調。佐賀県への旅行者は福岡県居住者が最も多く、同+51.2%と人気が高まっている。 また、ランキングトップ10には東北エリアからも5県がランクイン。3位に福島県(同+42.3%)、4位に青森県(同+39.1%)、6位宮城県(同+37.0%)、9位に岩手県(同+34.6%)、10位に山形県(同+33.7%)が入り、東北エリア全体では約1.4倍(同+37.0%)と東北旅行が盛り上がりを見せている。TOP10入りを果たした5県は「ふるさと旅行券」を発行して冬旅行を促進し、各人気レジャーエリアを中心に宿泊需要を伸ばしているとのこと。

なお、ランキングの詳細は公式サイトにて発表されている。