富士急行はこのほど、「フジサン特急」に使用される2000系車両(2001号編成)の運行を2016年2月7日をもって終了すると発表した。

「フジサン特急」2000系

「フジサン特急」2000系車両は、2001年に廃車となったJR東日本のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を富士急行が譲り受け、改造を施した車両。2002年2月に2001号編成・2002号編成の2編成(3両1編成)で運行を開始。180度の眺望を満喫できる展望室などを備え、雄大な富士山の美しい姿を車内からゆったりと堪能できる列車として親しまれた。

2002号編成は2014年2月に引退し、残った2001号編成も老朽化の進行や訪日外国人旅行者の増加などによる輸送力の強化が必要なことから、引退を決めたという。運行終了にともない、引退50日前となる12月19日から最終運行日の2月7日まで、「フジサン特急2000系さよならキャンペーン」を実施。キャンペーン期間中、2001号編成1号車(展望車)に乗車した人にオリジナル記念乗車証をプレゼントするという。

キャンペーン初日の12月19日は、富士山駅で14時10分から16時まで、2001号編成の運転台見学イベントを実施。その他、大月駅、富士山駅、河口湖駅への引退カウントダウン顔出しパネル設置、記念硬券セットやクリアファイルなど引退記念グッズの販売などを予定しているとのこと。運転最終日には引退記念イベントも開く予定。キャンペーン詳細は決まり次第随時発表となる。