ネオマーケティングはこのたび、実店舗やそのほかの購入方法で2~3カ月に1回以上買い物をする全国の20歳~59歳の男女300人(各年代の男女:30名ずつ)を対象に「オムニチャネル」をテーマにしたインターネットリサーチを実施し、その結果を公表した。
購入は店舗で? それともWebで?
同調査ではまず、「衣類」や「書籍」など各商品カテゴリにおいて、実店舗に行く際に当てはまる行動を調査。これによると「家電・AV機器」は、ほかの項目と比較し、実店舗に行く前にネットで商品情報を確認する人や、実店舗以外で購入した人が多い結果に。店舗によって販売価格や品ぞろえが異なるだけでなく、高価な買い物にもなる「家電・AV機器」は、実店舗に訪れる前から購入行動が始まっている様子が見てとれる。
また、「実店舗で購入したいもの」としては、「衣類」が最も多くの回答(83.7%)を集め、これを性別で比較すると、男性は「衣類」が最も多く88.0%が回答したのに対し、女性は「食品」が最も多く83.3%が回答する結果となった。
一方、ECサイトの利用経験としては、「利用を中止したことはない」との回答が全体の約8割を占める一方で、50代・60代では、「利用を中止したECサイトがある」と回答した方が2割となる結果に。利用をやめてしまった理由としては、約半数が「使い勝手がよくない」としており、次いで「決済方法が少ない(36.5%)」「運営会社の信用度が低い(17.5%)」との意見が集まった。
いい店舗・いいECサイトの要素はなんだ?
では、どのような実店舗やECサイトであれば利用したいと思うのだろうか。まず、実店舗に関しては、どの年代でも「品揃えが豊富」との回答が集まったが、30代のみ「自分の好みに合った商品が多い」との回答が同率で1位に。2番目に多い回答としては、20代が「接客が良い」、30代が「立地が良い」、40代・60代が「自分の好みに合った商品が多い」と年代によって違いの出る結果となった。
一方、ECサイトに関しては実店舗と同様に、どの年代でも「品揃えが豊富」が最も多く、2番目は年代によって異なる結果に。これを受けネオマーケティングは、「品揃えの豊富さは、実店舗・ECサイトともに重要視されていることが明らかになったほか、販売している商品のターゲットにより、売り方も変えていく必要があるのでは」と分析した。