米Microsoftは9日(現地時間)、Windows 10のパーソナルデジタルアシスタント機能「Cortana」を、iOSおよびAndroid向けに正式公開した。提供先は米国、中国で、App StoreもしくはGoogle Playからダウンロードできる。

iOS向けの「Cortana」アプリ(App Store)

Android向けの「Cortana」アプリ(Google Play)

同社は5月、「Cortana」をスマートフォン向けアプリとして提供すると発表済み。Android版のベータ公開などを経て、今回、iOSとAndroid版が正式公開された。

天気や株価など通常の検索機能のほか、主な機能として、端末のロケーションと連携したリマインド機能や、不在着信の履歴を自分が使うPCに同期させるといった機能を備える。また、PCとスマートフォンの両方で、スケジュールや重要な情報を確認できるようになる。

一方で、設定やアプリの切り替え、「Hey Cortana」の呼びかけによる起動といった動作は、現状のiOS/Androidの「Cortana」ではできない。ただし、Cyanogenとのパートナーシップにより、AndroidをカスタマイズしたCyanogen OS上では「Hey Cortana」の呼びかけによる起動が可能という。

「Cortana」アプリは9日から米国、中国で提供開始。対応OSはiOS 8以降、Android 4.1.2以降。

ロケーションと連動したリマインドの例。例えば特定の店で「ワインを買う」予定を、店の位置情報とともに設定しておくと、次にその店に行った際に予定がポップアップで表示される

端末へかかってきた不在着信もPCと同期できるため、PCから「後で連絡が欲しい」旨のテキストメッセージを相手へ送信できる