ボーイングは現地時間の12月8日、シアトル・レントン工場で737 MAX 8初号機の最終組み立てを完了したことを発表した。

ロールアウトされた737 MAX 8初号機

737MAXプログラムのゼネラルマネジャーを務めるボーイングのキース・レバークーン氏は、「737 MAXプログラムは計画通りマイルストーンを達成し、ボーイングにとって次世代を担う737をつくりあげたことを確信している」とコメントした。

レントン工場たちが完成をともに祝った

737 MAX 8初号機は計画通り、11月30日に最終組み立てを完了した。披露された737 MAX は「スピリット・オブ・レントン」と名付けられ、ブルーグリーンのボーイング独自デザインで塗装されている。

今後はレントンで飛行試験の準備を行い、2016年の早い段階で初飛行を予定。737 MAXプログラムは2機目、3機目の機体が最終組み立て作業に入っており、最後の飛行試験機である4号機は部分組立の段階となっている。なお、ローンチカスタマーのサウスウエスト航空には2017年第3四半期に納入される見込みとなっている。

エンジンなどを現行モデルより改良することで燃費効率を高めた

737 MAXのエンジンにはCFMインターナショナル社の最新型LEAP-1Bを、ウィングレットにはアドバンスト・テクノロジー・ウィングレットを採用するなど、単通路機市場で最も高い効率性や客室内の快適性を目指している。こうした設定により、競合機材であるエアバスA320neoより1席あたりの消費燃料を8%減にするほか、現行の737からも20%減を実現させるという。

737 MAX 8は新しい単通路機ファミリー(737 MAX 7、MAX 8、MAX 200、MAX 9)の中で製造が開始された最初の機種。ボーイングはこれまでに、世界6社から合計約3,000機の737 MAX ファミリー機を受注している。