ノークリサーチは12月7日、2015年の国内中堅・中小市場におけるクラウドへの移行と障壁に関する調査の分析結果を発表した。

調査対象となる企業は年商500億円未満の中堅・中小企業全体で、有効回答件数は700件。

調査結果によると、年商5億円以上~50億円未満の中小企業層における「業務システム別のクラウド活用状況」(情報共有)は、「まったく導入していない」が37.3%、「クラウド移行の予定なし」が26.7%、「新規導入済み」が14.7%という結果になった。

クラウドの利用費用」(1ユーザー当たりの月額費用)は、「情報共有」については、導入/移行済みの企業が1007円、導入/移行予定の企業が900円、「顧客管理」については、導入/移行済みの企業が842円、導入/移行予定の企業が1100円となっている。

務システム別のクラウド利用費用(円/ユーザー/月) 資料:ノークリサーチ

年商5億円未満の企業に対し、最も成功したクラウド利用で経験した最大の障壁を聞いたところ、「クラウド移行を主導する社内人材がいない」という回答が最も多かった。加えて、「社外にデータを置くことが不安である」、「クラウド移行作業にかかる費用負担が大きい」などのが多く挙げられた。