NECは12月3日、東海大学向けに、職員が利用する事務用端末のデスクトップ環境を仮想化するシステム基盤をハウジング型(プライベートDaaS)で構築し、運用を開始したことを発表した。

同大学はこれまで職員の利用する事務端末のデスクトップ環境を敷地内に構築したサーバで運用してきたが、法人経営の中枢を担う基幹システムとして、事業継続性・システムの拡張性の向上が必要となったため、今回、システムを刷新したという。

同システムは、NECの神奈川データセンターに設置したサーバに端末のデスクトップ環境を集約し端末から利用するもので、OSやアプリケーションソフトなどはすべてサーバ上で動作する。

事務用端末のデスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約することにより、東海大学の職員は、別のフロアや研修センターなどの遠隔地からでも自身のデスクトップ環境を利用して業務が継続できる。

また、すべて端末はサーバからの集中管理が可能となるため、東海大学はIT管理部門の負荷を軽減できるほか、端末に情報を残さないため、情報漏えいリスクの低減も実可能となっている。

神奈川データセンターは学術ネットワーク(SINET4)を引き込んでいるため、東海大学は同ネットワークとの接続も可能となっている。

NEC 神奈川データセンター