ラクスル代表取締役 松本恭攝氏

ネット印刷サービスなどを手掛けるラクスルは12月3日、新規のシェアリングエコノミー事業として、ネット運送・配送サービス「ハコベル -hacobell-」を発表した。開始時のサービス提供エリアは、東京、神奈川、埼玉、千葉、福岡。価格は一般の運送業者よりも安い税別4500円から。

同社はこれまで、印刷サービスの価格比較や見積もりサービスや、印刷所の遊休時期を活用したネット印刷事業、チラシやダイレクトメールを利用した集客サービスなどを展開してきた。

今回開始する「ハコベル」は、PCやスマートフォンアプリから最適な軽貨物の運送ドライバーをマッチングして、荷物の配送予約から支払いまでを行えるネット運送・配達サービス。インターネットを使用し、各運送会社の非稼働時間を有効活用し、低価格な運配送の仕組みを実現。サービス利用後には、利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、優良ドライバーのみをネットワークすることで、高品質のサービスを提供する。

一方、運送ドライバーは専用アプリからダイレクトに配送依頼が届くので、仕事が入っていない時間帯を活用し、稼働率を高められる。さらに今後は、利用者からの評価をドライバーに開示することで、仕事に対するモチベーションを喚起し、サービス品質のさらなる向上に努めていく。

サービス利用の流れ

料金は配送距離によって決まるため、カーゴ便(軽ワゴン車)や軽トラックに積載できる範囲であれば荷物の個数や重量に限らず一律だ。さらに、24時間365日いつでも予約申込みができるほか、GPSを利用して配送状況をリアルタイムで追跡できる。

同社では、12月中に2tトラックでの配送も開始する予定。また今後は、単身引越し業務にも対応する予定だ。

サービスの特徴