博報堂はこのたび、子どもをもつ家族の消費やライフスタイルについて研究する「博報堂こそだて家族研究所」がまとめたレポート「現代パパの子育て事情」を公開した。

同レポートは、リアルなパパの実態を明らかにするため、長子年齢0~12歳の既婚男性(20~40代)1,079名を対象に実施した子育てに対する意識や実態に関する調査の回答をもとにクラスター分析を行ったものとなる。これによると、今どきのパパは、子育てと消費について「5つのタイプ」に分けることができる。

「今どきのパパ」左からタイプA・B・C・D・E (提供 : 博報堂こそだて家族研究所)

今どきパパ、5つのタイプ

タイプ A : バランスパパ (構成比21.7% / 平均年齢36.4歳)

バランスパパの消費タイプは、デジカメなどを購入し家族との思い出を大切にする「思い出メイキング消費型」。仕事も育児も前向きに受け止め、すべてをバランスよく楽しみながら積極的に参加する。また、奥さんを大事にし、育児や家事でも広範囲に渡って手伝う理想的なパパといえる。

タイプ B : オレ様パパ (構成比16.8% / 平均年齢36.8歳)

オレ様パパの消費タイプは「イベント消費型」で、仕事も育児も「やりがい」を感じるときはパワーを発揮する一方、面倒だと感じた場合はトーンダウンする傾向に。本人は仕事と両立し、リードしているつもりだが、実は専業主婦の奥さんに支えられているのだという。

タイプ C : マニュアルパパ (構成比8.2% / 平均年齢35.1歳)

マニュアルパパは、子育て誌などもチェックし、自分と子どものファッション消費に積極的な「きちんと消費型」。仕事も育児も常に全力・堅実で、「こうあるべきだ」「ああなりたい」という思いが強く、自分や子供を周囲と比べ、情報や周りと違うと不安に駆られるため、常にストレスが絶えないタイプとなる。

タイプ D : やらされパパ (構成比36.3% / 平均年齢36.8歳)

構成比36.3%と最も大きな割合を占める「やらされパパ」の消費スタイルは、ママに言われるとおりの買い物が中心の「ママまま消費型」。仕事にも育児にもあまりやる気がないタイプで、フルタイムワーカーのしっかり者の妻に言われれば手伝うが、自発的には動かず、子供と遊ぶことも億劫。文句も言わないが動きもしない家に居るだけのパパだと特徴付けることができる。

タイプ E : おまかせパパ (構成比17.1% / 平均年齢38.5歳)

おまかせパパは、全体的に消費意欲が低い「無関心消費型」で、出世欲や働きがいもあまり感じていないが責任感から仕事を優先しがちで、育児や家事は、フルタイムワーカーでないママに任せっきりになる傾向が。家庭に対し消極的なことから夫婦関係もぎくしゃくしやすく、家庭への不満も大きいという。