ジュニパーネットワークスは12月1日、データセンターの展開におけるネットワークオペレーティングシステム(OS)である「Junos」ソフトウェアの単体版と25/50GbEを標準サポートする初のプラットフォームアクセススイッチであるQFX5200シリーズとして「QFX5200-32C」「QFX5200-64Q」を発表した。

Junosソフトウェア単体版は、サードパーティのネットワークサービスやアプリケーションをジュニパーネットワークスのプラットフォームに直接展開したり、サポート対象であるオープンコンピュートプロジェクト(OCP)により定義されたソフトウェアモデルを通じ、同社のシステムに直接プログラミングできるようになる。今後、順次提供を開始し、価格は個別見積。

また、オープン・ネットワーク・インストール環境(ONIE)準拠のサードパーティ製スイッチでの稼働も実現。さらに、オープン・プラットフォームのアプローチによりLinuxへのオープンアクセスを提供しているため、OpenstackやApache、Netconfなどのツールを用いて自由にサードパーティ製アプリケーションをオーケストレーションすることができる。

これにより、顧客のアプリケーション、SDNコントローラ、オーケストレーション・ツールとの統合が容易になるほか、MPLS、BGP、EVPN-VXLANのサポートと堅牢なL2/L3機能セットにより、優れたアンダーレイ・インフラを備えた理想的なオーバーレイネットワークの設計、構築、自動化のオプションを提供する。

「QFX5200-32C」

「QFX5200-64Q」

一方、QFX5200は10GbEから100GbEまでの複数のスピードに対応するため、高額なアップグレードをせずにより高速なポート速度へ移行し、25G/50GbEをサポートすることに加え、25GbEにより既存のケーブルインフラで10GbEの2.5倍のパフォーマンスを得られるようにした。QFX5200-32C、QFX5200-64Qの提供開始時期と価格はともに未定。

そのほか、同アクセススイッチはJunosソフトウェア単体版をサポートし、高性能スイッチにクアッドコアサーバCPUの柔軟性、パワー、機能性を融合しているほか、ネットワーク全体の可視化、分析、管理アプリケーションの「Junos Space Network Director」により、単一画面でエンタープライズ・ネットワーク全体を管理することができる。

また、VMware vRealize Operations向けJunos Space Network DirectorのManagement Pack、VMware vCenter Serverとの相互運用性により、エンタープライズネットワークインフラの健全性、容量、パフォーマンスにおける可視性を得ることができ、物理/仮想ネットワークの制御と管理を簡素化することを可能としている。

なお、QFX5200の新たな価格モデルでは同アクセススイッチとJunosソフトウェアとQFX5200をセットあるいは個別で購入できる。