ヤフー(Yahoo! JAPAN)は12月1日、スマートフォン用アプリ提供者向けのマーケティング・ツールである「Yahoo! MOBILE INSIGHT」を提供開始した。アプリ広告の効果測定機能やアプリのアクセス解析機能を備え、広告運用の最適化を支援する。

同社はこれまで、クラッシュ解析ツールを提供するFROSKとアプリ開発環境支援に取り組む一方、アプリ・マーケティング支援サービスとして「Yahoo!アプリインストール広告」を提供するなど、アプリ領域を強化してきた。

新サービスでは、アプリの新規ユーザーの獲得に関して、プロモーション予算を効率的に運用するためにプロモーション施策の運用実績をレポーティングする。この分析レポートの利用により、アプリ提供者はより効果的なプロモーション運用が可能になるとしている。

具体的には、メディア(自然流入、アドネットワーク、リワード広告など)、キャンペーンごとにインストール数・CVR%・アクティブユーザー数・ARPU・ARPPUなどの指標を時間別・日別・月別にレポーティングする「KPIレポート」、キャンペーンごとにインストールからの経過日数に応じたアクティブユーザー数の割合をレポーティングする「リテンションレポート」、新規ユーザー数や起動回数、課金ユーザー数などのアプリ全体の基本KPI情報に加えて、利用地域・キャリア・言語・OSバージョンなどのユーザー分布をレポーティングする「ユーザー属性分布」、ログイン・会員登録・カート・購入・チュートリアル完了・レベル到達などの15を超えるイベントの発生数やユニークユーザー数などをレポーティングする「イベントレポート」などを提供する。

「KPIレポート」

「ユーザー属性分布」

同社では、ユーザーにアプリを長く利用してもらうためには、ユーザーの属性やアプリ内の行動を把握することが重要とした上で、同サービスはこれらの分析指標を提供し、ユーザーの傾向に基づくアプリのサービス運営をバックアップするとのことだ。

プランには無償のオープンプランと、単価×月間アクティブユーザー数での課金となるプライベートプラン(単価は月間アクティブユーザー数が30万未満が0.3、30万以上100万未満が0.15、100万以上が0.1)がある。