ミシュランの企業キャラクター「ミシュランマン」

日本ミシュランタイヤは12月1日、厳選された東京都の飲食店・レストランと宿泊施設を紹介する「ミシュランガイド東京2016」のセレクションを発表した。

新たな三つ星レストランも誕生

ミシュランガイド東京2016には、レストラン560軒(三つ星13軒、二つ星51軒、一つ星153軒、ビブグルマン343軒)、宿泊施設39軒が掲載されている。

「虎白(こはく)」(日本料理/新宿区)が二つ星から三つ星へ昇格、「ベージュ アラン・デュカス」(フランス料理/中央区)、「桃の木」(中華料理/港区)が一つ星から二つ星へ昇格、「ドミニク・ブシェ」(フランス料理/中央区)が二つ星として初登場、「ダ オルモ」(イタリア料理/港区)、「蔦(つた)」(ラーメン/豊島区)がビブグルマンから一つ星へ昇格、15軒のレストランが一つ星として初登場した。ラーメンが一つ星として掲載されたのは、世界初。また、83軒がビブグルマンとして初登場した。

2016年からはビブグルマンが全料理カテゴリーを対象としており、今回、35種類のカテゴリーが掲載されている。新たに追加されたカテゴリーは、インド料理、カレー、韓国料理、餃子、スペイン料理、タイ料理、中華料理、ベトナム料理、ペルー料理、ポルトガル料理、ロシア料理。

115年の歴史を誇る「ミシュランガイド」

ミシュランガイドとは、ミシュランの創始者であるアンドレとエドワールのミシュラン兄弟が、自動車の整備や修理を受けられる場所、上質な宿泊施設、おいしいレストランなど、車での旅に役立つ実用的な情報を提供するため、1900年にフランスで刊行したのが始まり。優れたレストランに星をつけるシステムは1926年から導入され、現在、ヨーロッパ20カ国、米国、ブラジル、香港、マカオで展開されている。

「ミシュランガイド」

日本では2007年に「ミシュランガイド東京2008」を刊行してから、今年で9年目。2014年度はフランス料理とイタリア料理のみだったが、2015年に和食が加わった。

ミシュランガイドの調査は、ミシュランの社員により匿名で行われている。その際の評価の基準は世界共通で、「素材の質」「調理技術の高さと味付けの完成度」「料理の独創性」「コストパフォーマンス」「常に安定した料理全体の一貫性」の5つ。

評価は「皿の上のもの」、つまり純粋な料理が対象となるという。「そのために旅行する価値のある卓越した料理」が三つ星、「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」が二つ星、「そのカテゴリーで特においしい料理」が一つ星とされている。ビブグルマンは、丁寧に作られた質の良い食事を手頃な価格(ミシュランガイド東京では5,000円以下/サービス料、席料含む)で提供するレストランを示す。

「東京は世界有数のガストロノミーの都」

同社代表取締役会長のベルナール・デルマス氏は、「昨今の和食ブームで、和食は世界中で非常に人気となっています。ここ東京は質の高い和食だけでなく、あらゆるおいしい料理が味わえる街として、さらに海外からも注目されていくことでしょう」とあいさつした。

日本ミシュランタイヤ代表取締役会長のベルナール・デルマス氏

またミシュランガイド総責任者であるマイケル・エリス氏は、「このセレクションを見ますと、東京の食のシーンがいかに充実し、多様性に富み、そして力強く進化しているかがわかります。観光地としての魅力も増しています。東京には多くの強みがあります。素晴らしい食材、才能あふれる料理人やシェフの皆さま、そして食べることの大好きな都民です。東京は世界有数のガストロノミーの都です」と話した。

ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏

『ミシュランガイド東京2016』(税込3,240円)は12月4日に発売。それに先駆け、ミシュランガイド公式WEBサイト「クラブミシュラン」のセレクションも更新された。

(C)MICHELIN